このSSはとらハ3のALLエンド後、高町恭也大学一年のお話です。クロスオーバーSSですので、違和感だらけですが、気にしたら負けです(爆
「あの……少しよろしいですか? 校長室の場所を教えて……」
「え……?」
昼になって、藤堂校長との面会をするために大門高校へと足を運んだ恭也は、昇降口から出てきた女子生徒に声をかけた。
そして、恭也の声に気づいて振り向いた少女は恭也の顔を見て、呆気にとられている。そんな少女の様子に訝しむ恭也だったが、遅れて恭也も思い出した。
その女子生徒が、昨晩の公園での一件で、その場にいた少女であることに。
「君は、昨日の──」
『とらいあんぐる・リアルバウト 黒の剣士、乱入』
五の太刀
帰ろうとしていた涼子ではあったのだが、あらためて上履きの靴を履き直して、恭也を校長室まで案内することとなった。本来ならば、場所を説明してその場を去れば良かったのだが、涼子はあえて恭也に同伴して案内という手段を取った。
理由は簡単。
(この男……いったい何者?)
その好奇心が勝ったからである。
昨晩の公園での出来事。チンピラ予備軍のような集団──ブラックチェンバーが拳銃を持ち出し、絶体絶命の中で、ふらっと現れた彼は、銃口を向けられても臆することなく平常心で立ち向かい、あっさりと相手を制圧してしまったのだ。見た目は涼子たちとさほど変わらない年格好なのにも関わらず、である。
しかし涼子が興味を示した決定的なポイントは、恭也の醸し出す独特の雰囲気である。
彼の静謐とも言える落ち着いた立ち居振る舞いは、まるで──
(そう。この人……抜き身の名刀を目の前にしたような……綺麗で鋭くて力強く怖い……)
──涼子の愛読する時代小説に出てくる剣の達人を彷彿とさせる雰囲気を持っているのだ。
涼子は本能的に察しているのだ。
目の前の青年──高町恭也が剣士であることを。
だからこそ、涼子は恭也の動き全てを観察したくて、案内役を引き受けたのだ。
そして、その涼子の遠慮の欠片もない視線は、当然ながら恭也も気づいている。
(動物園のパンダにでもなった気分だな……)
恭也は涼子に校長室の場所を聞いた時に、彼女が昨晩の公園にいたことは気づいていた。しかし、涼子はその時のことを何も言わなかったので、恭也もあえてそのことは憶えていないフリをしたのだ。あの時のことを掘り返されても困るのは恭也だからである。
ただ、涼子の何かを探るような視線は、恭也にとっては針のむしろのような感覚だった。これならばむしろアレコレ聞かれた方がマシだったかも、と恭也が思い始めた頃。
「ここです」
涼子が恭也に声をかける。
校長室の前に到着したのである。
軽いノックをしてから、
「失礼します。校長先生にお客様を──」
「おおっ。待ちわびたよ恭也くん!」
校長室の扉を開けた途端、大門高校校長藤堂鷹王はその嘘くさい威厳を醸し出すおっさんフェイスを笑顔にして、恭也を迎え入れた。そして遅れて、恭也を案内してきた生徒が涼子であることに気づくと、藤堂の表情はさらに愉快そうに笑う。
「しかも、案内してきたのが君とはな。これもまた面白い!」
「……あたしがこの方を案内してくると、何が面白いのか知りませんけど。とりあえずあたしはこれで」
藤堂の妙なテンションの高さに呆れつつ、涼子は校長室を後にしようと恭也たちに背を向ける。道案内してもらった礼をしようと恭也が彼女の背中に声をかけようとしたが、
「待ちたまえ、御剣くん! ちょうどいいから、君にも彼を紹介しようじゃないか!」
「「え……?」」
その前に藤堂校長が彼女を呼び止めた。校長の言葉に戸惑いの声を上げたのは、涼子と恭也。
涼子は、興味が湧いてしまったこの青年の情報をもらえることに喜びつつ。
恭也は、ここで初めてこの少女の苗字が“御剣”だと知ったからだ。
今朝方の慶一郎の言葉を思い出す。
「あのヒトは都立高校を私物化しているとんでもないヒトでね。教師の人選や学校の運営方法なんかはほとんど自分の趣味で決めている酔狂な人物なんだ。お前さんを持ってきたのも、おそらくは御剣あたりを教育させる気なんじゃないかな?」
「ああ。今の大門高校の剣道部にはちょっと変わった部員がいるんだ。多分、校長は恭也をあいつにぶつけてみたいんじゃないかってね」
慶一郎の言っていた御剣という生徒が、まさか女生徒だとは思っていなかった恭也は酷く驚いていた。昨晩のやりとりの中で、この少女の名前が“涼子”という名前であるのは、童顔の美少年──大作と話をして聞いていたが。
驚く二人を愉快そうに見比べた後、藤堂は二人を応接用のソファーに座らせ、藤堂自身もその二人の向かい側に腰を下ろした。
「さて、まずは恭也くん」
「はあ」
「まずは彼女のことを紹介しよう。彼女の名は御剣涼子くん。現在2−B所属の生徒で、剣道部女子のエース。そして……」
藤堂がにやりと、まるで悪の秘密結社の幹部じみた笑みを浮かべる。
「今回、君がメインでコーチングしてやってほしい生徒でもある」
「へ……? えええええええええええええええええっっっっ!?」
藤堂の思惑通りとも言うべきか、派手に驚く涼子。
しかし恭也は、その言葉にやや諦め気味に肩を落とした。
「やっぱり……ですか。まさかとは思いましたが」
少女の名前を聞いた時に、ある程度の確信じみた予感があったので、恭也はさほど驚かなかった。ただ、恭也としては早くもこちらに来た事に、早まったか、という後悔の色がにじんでいる。
そんな恭也の内心を理解しているのか、藤堂は恭也からの苦情が来る前に、手早く紹介を進める。
「で、御剣くん。こっちの彼は高町恭也くん。現在は大学一年生なんだが、私のつてでこの一学期に限り、我が校の剣道部の特別コーチに来てもらった。今さっきも言ったが、君への指導がメインとなるので、そのつもりで」
「……そのつもり、と言われても。現在の剣道部には弥永先生が指導してるんですよ? なのにどうしてあらためて特別コーチなんて……?」
涼子の疑問はもっともである。
現在の剣道部の顧問は大門高校所属の教師である弥永教諭だ。彼は腰掛けの名前だけの顧問ではなく、剣道五段という腕前を持つ剣道家である。その指導力も確かで、大門高校剣道部を都内でも有数の強豪に引っ張り上げていた。
そんな弥永のいる剣道部に、わざわざ現役の大学生をコーチとして招聘する、というのはいささか不自然な話と言えるだろう。
しかし、そんな疑問は想定していた、と言わんばかりに藤堂はサングラスのレンズを光らせた。
「私は別に、弥永くんの指導法が間違ってるとは思わないし、彼は実によくやってくれていると思っている。しかしね」
藤堂のサングラス越しの視線が、涼子を捉える。
「御剣くん。君は彼の指導では物足りないのではないのかね?」
「っっ!?」
その藤堂の視線が、まるで自分の心を見透かしているような、そんな錯覚に涼子はとらわれた。
涼子は以前から、剣道というモノに限界を感じ始めていた。確かに涼子は剣道によって強くはなったかもしれない。しかしそれは、あくまで一対一に限った話。多対一といった状況では、剣道が無力だと。それは昨晩の一件で思い知らされた。
ならば、どうすればいいのか?
それは──
「そして……私は、彼ならば君が今感じている物足りなさを解消出来ると踏んでいるのだがね」
「それって……」
涼子があらためて視線を隣に座る青年に向ける。もし、涼子の考えが校長と重なるのであれば、この男は──
「彼は、裏社会でも名が通っている流派を修めていてね。より実戦的な古流剣術の師範代でもある。彼の流派の名は──」
「藤堂さん」
半ば昂奮するかのように語る藤堂の言葉を止めたのは、恭也の、決して大音量ではないが室内によく響く、静かながら威圧感を感じさせる声だった。
「おいそれとうちの流派を出さないでもらえませんか? うちの名の影響力はまだ大きいんです。下手をすれば俺の家族はおろか、口にした藤堂さんや彼女さえも危険に巻き込む恐れがあるんで」
「む……そうだったな。すまない、つい年がらもなくはしゃいでしまったか」
親子ほども年が違う恭也の、抑揚はないが迫力を感じさせる言葉に、藤堂は頭を下げて謝罪した。そのやりとりを見て、涼子はあらためて恭也に興味を持つ。
裏社会。
その単語に、目の前のそれほど年の変わらない青年が自分とはまったく違う生活を送ってきていることを予感させる。
だが、それ以上に涼子が興味を持った言葉があった。
実戦的な古流剣術。
それは、今の涼子が求めしモノであった。
「高町さん」
恭也が藤堂を窘めたのを見計らって、この校長室に入ってから涼子が初めて恭也に話しかける。恭也はそこで藤堂から涼子へと視線を移した。
そして、あらためて溜息を吐く。
涼子の目は、まるで宝物を見つけた子供のように輝いていた。
「校長先生の話からして……もしかしてあたしにも教えてもらえるんですか? 実戦型の剣術を」
「…………」
「……高町さん?」
涼子の問いに、恭也は答えられない。
何かを期待するような、そんな涼子の瞳を見た恭也は、そう簡単に答えは出せなかった。
何故なら──
「藤堂さん」
あらためて恭也は涼子から視線を外し、藤堂と向き直る。ただ、藤堂の名を呼ぶ恭也の声には、明らかな非難の色が混じっていた。
「ふむ?」
「あなたは……なにを考えているのですか? まさか本当に彼女に“剣術”を教えろと?」
「そのつもりだがね? なにしろ、御剣くんがそれを望んでるようだからな」
涼子は意気込むようにうんうんと何度も頷いている。
どうやら本気のようだ、と恭也がその意を悟ると、藤堂に向かって深々と頭を下げた。
「今日は顔見せの意味と、契約がまだでしたので、あらためてしっかりと契約を済ませるつもりでこちらにお伺いしたのですが、まだ未契約だったのは幸いでした。申し訳ありません……今回の件は無かったことにさせてもらいます」
「なっ!?」
「えっ!?」
その恭也の謝罪の言葉に、二人は驚き固まってしまう。
だが、先にその硬直から抜け出したのは、大人である藤堂だった。
「どういうことかね? あらためて今回の依頼内容を知って割に合わないと思ったのなら、条件面に関して再考してもいい。だから……」
「いえ、条件そのものに問題はありません。だが、仕事の中身に関して、俺には譲れないモノがありますから」
「譲れないモノ?」
恭也の言葉の意味がわからず首を傾げる藤堂。
そんな藤堂に、恭也は自らの考えを聞かせる。
「今回の仕事を俺は、剣道では練習相手がいないくらいに強い腕前を持つ生徒の練習相手を務める、という意味合いだと思ってました。藤堂さんは今回、俺が剣術使いだとわかっていた上で俺を雇うとおっしゃったので」
「なるほどな。では、まさか剣術を教えろだなんて言われるとは思わなかった、と?」
「そうですね。少なくとも父を知ってる貴方なら、そんな軽率な事は言わないと思っていたので」
恭也の口調そのものは丁寧だったが、その本意は藤堂への痛烈なまでの失望の意を表していた。それを藤堂自身も感じ取っただけに、弱々しい苦笑を見せるしかない。
「しかし、そうではないと知った以上、この仕事を引き受けるわけにはいきません。まして前途有望な女子生徒を修羅の道に堕とすような……」
「ちょっと待ってください!」
なおも自らの考えを話す恭也の言葉を遮ったのは、意気込んだ様子の涼子であった。
「前途有望かどうかなんて知ったこっちゃないんです! あたしは強くなりたいんです! ですから、あなたの実戦的な剣術を教えてもらいたい……それはいけないことなんですか?」
「……御剣さん」
剣道に限界を感じていた涼子にとって、恭也という存在は何よりも得難く、そして大きなチャンスだった。彼ならば自分をさらに高いステージへと連れて行ってくれるはず、だと。だからこそ涼子は必死で食い下がる。
「あたしは昨日、チンピラみたいな連中に友人を連れ去られ、助けるために連中に挑みました。ですが、友人を人質に取られ、しかも相手は十人。しかもあっちはあたしが木刀を持っていることを知っていて、木刀対策としてトンファーなどで武装もしていて……あたしの剣道では四人を倒すので限界だったんです」
横で話を聞いている藤堂はその話に関しては、ある程度知っていた。慶一郎と大作からそれぞれ報告を受けているからだ。
「今よりさらに剣道の腕を磨けば、あるいはその倍の人数を叩き伏せることも出来るかも知れない。でも……剣道では“拳銃”には勝てない。結局あたしはあの場では負けていたと思います」
「…………」
「でも、あなたは違った。あの時は剣すら持たず無手のままで拳銃を持った相手と対峙し、見事なまでに相手を制した。あたしが欲しいのはその強さなんです!」
涼子の瞳に映る光は真っ直ぐに恭也を射抜く。
恭也は涼子の、純粋なまでの強さへの執着を知った。
だからこそ──
「そうですか。よくわかりました」
「じゃあ!?」
「ですが、それでも……俺はあなたに剣術を教えるわけにはいかない。いや、今の話を聞いたからこそ、余計に教える気はなくなりました」
「どうしてですかっ!?」
勢い込んで涼子は立ち上がり、落ち着き払った様子の恭也を睨みつける。しかし恭也は涼子の視線を涼しげに受け止めていた。
「あなたは剣を振るうモノだ。だからこそより強くなろうと思う気持ちはわからなくもない。あなたは独自の正義感を持ち、その正義を貫くためにさらに強さを求めている。違いますか?」
「……そう、だと思います」
「ですが……あなたは思い違いをしているんですよ」
「思い違い?」
「あなたの頭の中で、剣道の上に剣術がある。そんな錯覚を起こしているんじゃないですか?」
「……錯覚?」
恭也の言葉に、虚をつかれたような表情になってしまう涼子。
彼の指摘は涼子の考えを見透かしていたが、それを“錯覚”と言われてしまったからである。
「それって……」
「剣道と剣術は似て非なるモノです。その根源は同じかも知れないが、種類としては全く別物なんですよ」
「え……?」
恭也の言葉は、涼子にとっては謎かけに等しく、その意味を悟ることは出来そうになかった。
恭也は、あえてわかりやすいように涼子に説明する
「剣道、とはまず剣──まあ使うのは主に竹刀ですが──があってこそ初めて剣道と呼べるモノですよね? ですが、剣術とは……その名に“剣”という文字があるから勘違いしがちですが、必ずとも剣ありきではありません。元々は総合的な格闘術──いや“殺人術”なのであって、この技術が確立された頃、人を殺すにもっとも適した武器が剣だったから、剣術、という言葉になってるに過ぎないんですよ。つまり、名前こそ似た剣道と剣術は、その内容はまるで違うんです」
「確かにそうかも知れませんけど。でもあたしは……っ」
「剣術を学びたいと?」
「……はい」
その返事を聞いて、それまでは穏やかなくらいな態度だった恭也の雰囲気が一変する。
シャープな眼差しに宿る光は鋭利な刃物のように、涼子を真っ直ぐに見やっていた。その視線の迫力に涼子は息を飲んだ。
「……あなたは今、自分で何を言ったのかわかっていないな」
声もまた、厳しさをにじませる恭也。しかし、そんな恭也の迫力にも、涼子は怯みそうになる自分の心を奮い立たせて反論する。
「わかってる……つもりです」
「わかってる? 君は今、俺にこう言ったんだぞ。『より上手く人を殺せる術を教えてください』と」
「そ、それは……っ」
「違うとは言わさない。先ほど言ったはずだ。剣術とは総合的な殺人術だと。それを“わかっていて”なお教えを請うということは、そういう事だろう?」
「…………」
涼子は反論したかった。しかし、その文言が何一つ浮かばない。
それは即ち、恭也の言葉に対して反論出来ないからだ。恭也の言葉の正当性を彼女自身が認めてしまったからである。
だからといって、涼子は引こうとはしない。
「そうです」
「む?」
結果として、涼子は開き直った。
「あたしが求める強さの果てが殺人術であるのなら、あたしはそれを身につけたい」
「……正気か?」
「殺人術とは言え、人を殺さなければならない道理はないでしょう? 術はあくまで技術。その技術を持って人を殺すか否かは、その技術を持った人間の心次第ですから! あたしは剣術を覚えます。それは人を殺すためではなく、強くなるため。それだけです」
なんとも剛胆な理屈。
だが、だからこそ真っ直ぐな涼子の言い分は清々しいと感じるほどだった。だが恭也としては、ここでそれに納得してしまうワケにもいかない。
「しかし……君に人を殺すつもりがなくても、強い力は強い力を惹きつける。君が剣術を身につければ、近い将来君との殺し合いを望む人間は必ず現れるぞ」
それは恭也にとっての経験則である。
そして恭也の言葉が脅しではないことが、涼子は本能的に察していた。
「その時は……それに応じるまでです。すすんで人殺しをしようとは思いませんが、果たし合いであれば、あたしはそれに応じます」
「殺す覚悟も、殺される覚悟もある、と?」
「はいっ!」
それでも涼子は折れない。
そんな彼女の様子を見て、恭也は実感した。
もう、彼女を“言葉”で説得することは出来ないと。
恭也は複雑な表情で溜息を一つついた。
そしてあらためて藤堂へと向き直る。
「藤堂さん」
「うむ?」
その藤堂の表情はどこか嬉しそうだ。
これから恭也が言うことを予測しているからだろうか?
「どうだね? 我が校自慢の、名物とも言える生徒は?」
「……名物なんてモノになった覚えはないんですけど?」
涼子は自分がまるで観光地の土産物扱いされてるようで、抑えた声で反論するが、藤堂は完全にスルーしていた。
「随分と個性的なのは認めますが……」
「だろう? で、どうするかね?」
「……まず、先ほどの言葉は取り消します。ですが、契約に関してはひとまず保留させていただきたいんですが」
「保留……かね?」
「ええ。俺が彼女の指導をするにしても、その力量にもよりますから」
「それって……」
恭也の言葉に、涼子は瞳を輝かせる。
「彼女の力を……試させていただきたい。それで、俺が納得出来る腕前であれば、あらためて契約するということでどうでしょうか?」
それこそ、涼子にとっても、そして藤堂にとっても待ってましたと言わんばかりの提案だった。
涼子にとっては、自分の力を見せることで恭也を納得させる自信はあるし、なによりこの青年の実力もまた見ることが出来るのは、何より嬉しいからである。
そして、藤堂にとって見れば、昨日の恭也の事は聞いていたが、やはり実際の腕前を見ておきたい、という気持ちはある。それが早くも見られるのであれば、それはまさに渡りに船、だろう。
こうして、翌日の放課後に涼子と恭也は、涼子の剣術入門をかけて、手合わせをすることとなった。
そして、それは同時に、恭也の『Kファイト』デビュー戦となるのである。
あとがき
第5話の投稿となります。
前回は、ある意味リアルバウト本編のコピーに近い内容でしたが、ようやくその本編をねじ曲げるような展開に持ち込めました。
次は下手に引っ張ることはなく、恭也と涼子の手合わせとなります。
戦闘シーンは苦手ですが、なんとか頑張って書いていきますので、次回も読んでいただけたら幸いです。
では。
うーん、今回は恭也と涼子の顔見せか。
美姫 「真っ直ぐな娘よね」
うんうん。次回の手合わせで、恭也がどんな結論を出すのか。
美姫 「涼子がどれだけの力を持っているのか」
いやー、これまた次回も楽しみだな。
美姫 「本当よね」
次回も楽しみにしてますね。
美姫 「それじゃ〜ね〜」