不破特断ファイル〜信じ続ける勇気を下さい〜 9話#8-StrikerS編-TAKE-ME-HIGHER-




















 特断ブレッツエリスターとは、
 平和を願い、平穏を守り続ける『不破』恭也の願いを叶えようとしたエリスが、過剰とも言うべき行為から設立した........
 『法務省特別断罪隊』を示すものである。



















「ぐっ」


 壁に叩きつけられる。


 頭部のテクターをしてない状況で体が反応できた奇跡に感謝する。


 マッシブテクターは、頭部に補助AIとセンサーが集約している。


 今の状況だと、自分の筋肉の動きから判断して、力の配分を制御しているにすぎない。


「前期型の強化版と後期型のデチューンか」


 持っている槍がディバイスだから魔導師用にデチューンされてるのだろう。


 さっきの風は、敵のバトルジャケットの装備、加速系ユニットが使用後にアイドリングする時に発生する僅かな冷気の風。


 一様、戦艦に使っている対物、魔法コーティング三重にやってるのに。


 マッシブテクターの頭部が真っ二つにされた。


「クロックアップ」


 視覚補助のない状態での加速系ユニットの使用は初めてだ。魔力消費が何時もより8倍も高い。トリガーボイスはそれっぽいものを
選んだ。


 相手の攻撃に割り込み防御することが精一杯。しかも、割り込ませることができるのは死角限定で五割の成功率。よく生きてるな。


 敵の加速系ユニットの方が性能が高いのに加え、こちらは、元々全快で数秒しか使えないクロックアップを魔法で水増しして数分に
している。


 限界は近い。


 敵の攻撃が止む。


「まづっ」


 疲労で、数秒固まったのは致命的だった。


 敵も短期決戦らしい。


 攻撃対象は、新人達になった。


「はぁ〜」


 間に合ったか。


『クイント』の攻撃を無防備に食らった装着者は距離を取らされた。


「クイント、生きていたのか?」


「その声はゼスト、か」


「氷、なのか?」


 まあ、昔の俺しか知らないゼストは、今の俺を見てびっくりしてるのだろう。


 なんせ髪はロングで、声は低い。


 しかも、マッシブテクターは一様フェイトや待宵が装着可能にするためにヘビータイプを改良して女性用にしてある。


 ライトタイプの女性専用は戦闘には向かないからなぁ。


「強制廃除」


 お陰で股下が短いから痛い思いをする。


 すっきりした、いや、勿体ないが、マッシブテクターで数十秒足止めする。


 逃げるさ。疲れたし。


 新人達をオプティックハイドで隠し、愛霞の転送魔法で離脱させ、こちらはミラージュハイドを使用して脱出し、ようとした。


 ふと遠くに、何か動くものが見えた。動きを止める。


 ゼストの足元からゆらゆら。


 疲労とAMFで肉体強化魔法が維持できない。


 ぼやけたピントは正確に象を結ばなかった。気になってゼストに揺さぶりを掛ける。


「....」


「隊長」


「俺はもう管理局員でも、部隊長でもない、ただの死に損ないだ」


「会いに行くんですね」


「ああ、邪魔をするのであればお前もクイントも容赦はしない」


「殺す、とは言わないんですね」


「...」


「クイントは殺すではなく壊すですけど」


「貴方に遇うことも戦うこともないでしょう。もしもその時があったならば『消すだけだ』」


 ピントが合った視界で見たのは、エリオ達より幼い少女。

 天井が崩れようとしていた。


『フレームアウト』


 クイントが倒れ、光の球体からクイントをそのままちっちゃくした姿のユニゾンディバイスである愛霞が現れる。


「「ユニゾン・イン」」


『ミラージュハイド』


 姿を消し、ゼストを通り抜けた後に、音速を超えた時に発生する時差型の音響波が、脆くなっていた天井を崩し、ゼストに小規模なダメージを
与る。


 ゼストが、後から来る幻影の自分に間合いと攻撃タイミングを狂わされた段階で攻撃し、大きく崩れたのを感じた。



「なっ」


 少女の横には、眼鏡を掛けた女性がいた。


 一瞬の為、既に忘れかけている。


 既に編んでいた術式を展開し、作戦基地まで転送した。


「騎士ゼスト、あの女性回収してくださぁ〜い」


「わかった」


「シルバーカーテンを使っていたのに何で分かったのかしら?」


 戻ったら、ダイスケにジャケットごしに胸吸われた。


「お父さん♪」


「あっ、もう、スケベな息子だなあ」


 泣きながら、俺の胸に顔を埋めるダイスケ。


「お父さんって、もしかして」


「あのぉ、節黎さんですか?」


「っ!」


 そういえばユニゾンを解除しなくては。


「ユニゾンアウト」


『遺伝子書換開始』


『エラー』


『今現在の治療を優先』


「ぐっ、がぁぁあ」


 口の中に血の味が広がりまじぃ。


「はぁ、はぁ、はぁ」


「後一週間位は女デスゴスヨ」


「「「「えぇぇぇー」」」」


 はぁ、バリアジャケットが黒だし、喪服着たブラックマリアか俺は。


 腕の中の少女を見ながら思う。


「?」


「自分が知ってる誰かに似ているような」


 オッドアイに金髪。まさかな。まさかヴィヴィオは大昔に死んだし。


 緑と赤の瞳と金髪。


「そうか」


「フェイト、お前も母親と同じく娘に虐待してたんだな」


「そ、そうなんですか?」


 こっちに到着したフェイトに物申す。


「だってこいつ、ユーノそっくりだぞ」


「「「「....」」」」


「フェイトちゃん」


「な、なのは?」


「ちょっとお話しようか」


「えっ、」


 そのまま、どこかに運ばれるフェイト、遠くで魔力反応が急激に薄くなったり上がったりしているが、知らん。


『master、outflameカイシュウデキマセン』


「分かった」


 俺に関するプロテクトは、スカルエッティでも見つけることさえできないはず。


 だが、融合機系がいたらあちらの戦力は上がる。


 しかも、体がクイントだ。


「リーンフォースU」


「何ですかぁ〜、氷さんいい加減呼び方同じにしてください!むぅ〜〜」


「代々、伝わっているユニゾンディバイス、愛霞だ」


「よろしくです」


「....ヨロシク」


「さっきの救助で戦闘、騎士を奪われた。今のところ戦力にならない為、君に預けたい」


「はい。でも良いんですか私よりお姉さんな感じがします」


「生きた年数なら古代ベルカの時代から生きてるが、世代交代の時にリセットする。俺と同じ年だ」


「後、これだけは守ってくれ」


「誰とも、特に人間とのユニゾンはさせるな」


「守護騎士にもだが、最低でも記憶はぶっ飛ぶ。最悪死ぬから」


「何でですか?」


「後、記録に残すな、管理局のディバイスの精密検査を受けさせるな、演習を見せるな、後は、思い出したら連絡する」


「うぅ〜注文多いです!」


「仕事を手伝うなとは言ってないだろ」


「愛霞は書類の処理はユーノの半分位の能力はあるからな」


「さてと、明日はみんな疲れているし、レクリエーションのみにしますか」


 仕事熱心でも教育熱心でもないが、やることはやらんといかん。



















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氷「9話完成」


ダイスケ「この9話の編集をしている時に10話のプロットは出来上がっているんだけど」


氷「本作品の15〜17話位まで一気に話の内容が飛んでいる」


ダイスケ「ネタバレ話数設定の〜○話は番外編化するね♪」


氷「〜○話って言ってもまだ9話だぞ!」


ダイスケ「この後の10話で、バレちゃうよ、はい栄養ドリンク」


氷「ゴクゴク、やっぱり、甘さ控えめは飲んだ気がしないが仕方ないな」





何か色々と問題というか驚きの発言が。
美姫 「あ、あはは。次回でそこに触れるのかしら」
とりあえず、その次回は……。
美姫 「この後すぐ」



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