『不破特断ファイル〜信じ続ける勇気を下さい〜』




1話-死を運ぶ幼稚園バス#4




 特断ブレッツエリスターとは、

 平和を願い、平穏を守り続ける『不破』恭也の願いを叶えようとしたエリスが、過剰とも言うべき行為から設立した........

 『法務省特別断罪隊』を示すものである。





 ブレッツコードの最高速で目的地に向かう。



 5機だったヘリは3機まで燃料の関係で減っていた。



 ………軍事用ヘリは、燃費が割と食うらしい。



「くっ、ヘリはさすがに付いてこれるか...」



【後15分デ鳴海市ニ着キマス】



「もうすぐ、AMF範囲に入る」



【一掃シマス、後方ケミカルディスチャージャー準備】



「まて、三台のヘリをまとめてとなると、ここ一帯広範囲の住民が良くて呼吸器障害になる」



【デハ、着化ヲ】



 着化をすれば、たかが軍事用ヘリの攻撃ではびくともしない。



 それに、ヘリですら追い付けないスピードを出すことも可能。



 ケミカルディスチャージャーも、大規模凍結攻撃が可能になる。



 だが、そんなスピードで走行する車を運転するとなると、生身では辛い。



 ずっと神速状態で運転しなければならないことになるし、神速から抜けた時に襲う疲労はフラッシュオーバーに似ていて危険度合い
が高い。



 リスクを軽減するために、手札を一枚きらなければならないのだ。



「...分かった。ケミカルディスチャージャー」



 ケミカルディスチャージャーで視界を塞がれたヘリは安定感を失う。



 ヘリは間隔が、恭也を追っているうちに狭まっていることに気付かなかった。



 数秒後、ヘリは接触し煙を上げながら地面へと落ちていった。



 通常のケミカルディスチャージャーは、化学消火液を発射し、主に火災を鎮火するために使用するが、大多数の暴徒化した人々を呼
吸不全に陥れ鎮圧する側面もある。



 それを大量に上空から散布すればどうなるかは容易く想像できる。



 街中に入ると、周りは酷い有り様だった。



 建物は半壊し、原形をとどめているのがやっとの家屋が目立つ。



「全員無事か?」



「「「「恭也(さん)っ!!!」」」」



「はやてちゃんが」



「見た所、バリアジャケットを着たままで、髪が白いんだが、命に関わることはないはずだ」



「でも、この状況だと本局に転送できないんです」



【AMF範囲カラ離レルノハ可能。シカシ、患者ノ体力ヲ著シク消耗サセマス】



「恭也さん、この声は……」



「なら、大元を叩く」



 助手席にシャマルを乗せ、シャマルの膝の上にはやては、酸素呼吸器を付けた状態で運ぶ。後部座席にはシグナムが座った。



 ヴィータとザフィーラは、乗車人数をオーバーしているため、ブレッツコードには乗れなかった。



 ヴィータはザフィーラの上に乗り、ブレッツコードとバスを追走する。



「追い付いた」



 バスとブレッツコードとでは速度はかなり違う。追いつくのは簡単だった。



「なのは達は魔法を使えないのか?」



「緊急時の魔法使用はAAランクまで許可されてはいますが」



「……人質がいる密集空間ではな」



 無線機で、増幅し相手に警告する。



「特断ブレッツエリスターだ。直ちに人質を解放しなさい」



「ふん、このバリアに近づけるものか!」



「そうか」



「恭也さん?」



『これ以上、時間が経って状況が進めば、今よりもギリギリの状況に追い込まれる……なら』



「なら、そのバス、止めさしてもらう!」



 サレンダーからカードを取り出し、挿入しした。



【着化】



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヴォルケンズと合流。街の地理を考えると被害はえらいことになってるのだろうなぁ。



この事件が元で、本人のせいではないのに、なのはに「歩く破壊神」という二つ名が追加されたのであった。まる。



なのはに異名が。
美姫 「あはは、でも追加って事は他にも色々あるって事だし」
まあ、一つぐらいってそういう問題だろうか……。
美姫 「たくさんの投稿ありがとうございます」
それでは、また後ほど。



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