SHUFFLE! 〜ANOTHER STORY IF・・・〜
第十話
「………何でこんな事に…」
水丘家の玄関前でボストンバックを持った桜さん
「はぁ〜仕方ない、とりあえずチャイムを鳴らそう」
『ピンポーン』
「は〜い」
ガチャ
「あら桜ちゃん、待ってたわよ、さぁさぁ上がって」
「はいおじゃまします…」
「ダメよ桜ちゃん、しばらくはこの家で暮らすんだから、おじゃましますじゃないでしょ?」
「えぇ!?あ…あの…ただ…いま?」
「はいよく出来ました(嬉)」
2日前の八重家
「ちょっといい桜?」
「なに?お母さん」
「あのね、お父さんが海外に単身赴任しているじゃない?」
「うん、お父さんになにかあったの?」
「ええ、過労で倒れて入院してしまったらしいのよ」
「ちょ…大変じゃない!?」
「なんでも、今取り掛かっているプロジェクトチームの責任者になって、
1週間で10時間くらいしか寝てなかったらしいのよ…(呆)」
「それは倒れても仕方ないね…」
「それで相談なんだけど」
「行ってきていいよ」
「桜?」
「お父さんのことだから病院を抜け出して、仕事しそうだし」
「そうなのよ、ベッドに縛りつけないと、また無理しそうだし」
「こっちは心配しないでいいよ、家事はお母さんに鍛えられてますから」
「そうなんだけど…やっぱり女の子に1人暮らしなんてさせられないわ…」
「でも私にも学校があるし、ストレリチアには寮がないんだよ、
お婆ちゃんの家から通学すると2時間くらいかかるし」
「大丈夫よ、実は…」
「ええ〜〜!?」
水丘家
トントントン…
グヅグッ…
「隆眞、いつも悪いわね食事を作ってもらって」
「気にしないでいい、母さんは仕事があるんだから」
「ありがとう、あとね相談なんだけどね」
「何?」
トントン…
「知り合いの方のご主人が単身赴任先で入院してしまったらしいのよ」
「へ〜大変だね」
「で看病する為に、しばらく向こう側に行くそうなんだけど、娘さんは連れて行けないそうなのよ」
「それで…その娘さんを家で預かるって言ったんだな」
「(ギクッ)鋭いわね」
「何年間息子をやっていると思う、母さんの行動は予想出来る」
「反対なの?」
トントン…
「知り合いの人は困っているんでしょ、母さんがいいならいいよ」
「ありがとう、なら早く八重さんに連絡しないと」
トントントン…ザクッ!(まな板を切断)
「待て母さん、その娘さんって桜なのか!?」
「そうよ、よかったわ隆眞が賛成してくれて、今更反対なんて言わないでね」
「しかし…」
「しかしもかかしもないの、それともあんた桜ちゃんになにかあったらどうするのよ」
「あぁ!もうすきにしろ、俺が気を付ければいい事だ」
「はい決まり、まぁ反対しても強行していたけどね」
ピキッ(怒)
その日の夕食のメニュー
青椒肉絲
ピーマンの肉詰め
天ぷら(野菜は8割がピーマン)
ピーマンづくし
「いや〜!!なんでピーマンばかりなの〜〜!?」
「冷蔵庫の中身を整理したら、ピーマンが傷みそうだったからな(ニヤリ)」
「わざと!?わざとなの!?」
「ちなみに今の冷蔵庫の中は空っぽだ、明日買い物に行って来る」
「そんな〜」
こんな事があり現在にいたる
水丘家
「しばらくの間お願いします」
「あぁ…」
「桜ちゃんの部屋は、2階の隆眞の隣部屋を使ってね」
「心配しなくていい、俺はトイレは2階しか使わないし、風呂は9時半から10時には入る、
寝る前の歯磨きは台所で済ますから、それ以外の時間帯は水回りには近づかないようにする」
「徹底しているわね」
「あたりまえだ!何か間違いが起こってしまえば、桜が迷惑するんだ」
「わたしは桜ちゃんとなら反対はしないわよ、むしろお嫁に来て欲しいくらいよ」
「ちょっ…小梅さん!?」
「はぁ〜桜に失礼だろう」
「そんな事ないよ、それに私…(ボソボソ)」
「そうか?最後はなんて言ったんだ?小さくて聞こえなかった」
「なんでもないよ」
「そうか」
「「鈍感、朴念人(ボソ)」」
「母さん、桃香、何か言った?」
「「なんでもないよ」」
「それはそうと、桜さんこれからよろしくお願いします」
「桜ちゃんもう家族なんだから遠慮はなしよ、それにさっき言ってたことは半分本気よ」
「まぁなんだ、こうなってしまったんだ改めてよろしくな」
「…はい、よろしくお願いします」
あとがき
その1「こうして始まった同棲生活!!果たして桜の気は保つのか!?
そして隆眞の神経は大丈夫か!?桃香ちゃんのやきもちは!?
次回、「三角関係!?の巻」をお楽しみに・・・・・・・・・
ズドゴメキャア!!!
その2「勝手なことばかりほざいてんじゃねぇええええ!!!」
その1「ぷげらぁああああ!?」
その2「はぁ・・・はぁ・・・いきなり何トチ狂ってやがる!!人の話をブチ壊す気か!?キサマ!!」
その1「・・・・・・はっ!?俺は今何を!?」
その2「・・・・・・もう壊れてるのか?お前・・・・・・」(絶対零度の視線)
その1「ふふ・・・ふふふふふ・・・・・・・・・そうね、いきなりキてるんでねぇ・・・・・・」(壊れた嗤顔)
その2「・・・・・・わかった。投稿片付けたらゆっくり死ね。トドメは指してやるから」
その1「・・・・・・鬼な応援、ありがとうその2・・・・・・・・・」(滝涙)
その2「大体、まだ大丈夫じゃないのか?」
その1「・・・・・・何年、勉強らしい勉強から離れてたと思ってるんだ?
しかもこの上、実行委員・・・・・・・・・本気で死ねるぞ!?仕事は相変わらずギリギリだし!!」
その2「・・・・・・お前の部署、そんなに余裕無かったっけ・・・・・・?」
その1「今すぐに、ではなさそうだがまた誰か辞めそうな空気が・・・・・・」
その2「・・・・・・・・・まぢ?」
その1「うん。かなり中(あた)りっぽい・・・・・・・・・」
その1・2「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
その2「い、今は忘れよう!!ほらほら、今はまだ大丈夫だし!!」
その1「そ、そうだな!!今すぐって訳ではなさそうだし!!
それに、あくまでそんな空気がってだけだ!!確証や具体的な話があるわけでもない!!」
その1・2「「はっはっはっはっはっはっは!!!」」
その1「で、ではこれで桜さんと隆眞の接点が完全に出来上がった訳だな!!」
その2「お、おうともさその1!!これで周囲を巻き込みつつ、
絡ませつつ、ラブラブな展開へともっていく下地が出来上がった訳だ!!」
その1「ならばその2!!もたもたしている時間など無い!!」
その2「ああ!!そうともさその1!!バラ色の未来のために!!いざ突き進もうじゃないか!!」
その1・2「「と、言うわけで次の話へGO〜〜〜〜!!!」」