SHUFFLE! 〜ANOTHER STORY IF・・・〜
第八話
「人魔ハーフって…小さい時はそんな事、話してくれたことないのに…」
「わるいな…親から話してはいけないって言われてたからな」
「何でですか?」
「今はそうでもないけど、昔は白い目で見られることもあるからね」
「なるほど…それよりその懐中時計は?」
「これは父さんが俺の魔力を制御させる為に作ってくれたものだよ」
「見せていただけますか?」
「ああ」
懐中時計をシアとネリネに渡す
「小さい時は、魔力の影響で体調を崩してたよ」
「幼稚園の時は熱でよく休んでたよな」
「……」
「どうされましたの亜沙ちゃん?」
「なんでもないよカレハ」
「凄いよこの懐中時計、ねぇリンちゃん」
「ええ、神・魔界でもこれほどの技術はそうそうありません」
「ねぇねぇ隆眞君、お父さんはどんな仕事をしていたの」
「魔界にいた時は、研究所に勤めていたらしいよ、でも事故に巻き込まれて、
気が付いたら人間界に飛ばされていたんだってさ」
((そ、それってまさか・・・・・・1号体の暴走事故!?))
「まぁ・・・大変でしたのね」
「父さんは大変だったみたいだけど、俺は感謝してるよ」
「…感謝?」
「ええ、そうですよ亜沙先輩」
「小さい時は反抗したんじゃ…」
「たしかに小さい時は《なんでぼくはほかのみんなとちがうの!》とか言って困らせてましたよ」
『……』
「でも父さんが《魔力があれば沢山の人の役に立てる》って教えてくれたんです、
いつか俺も父さんのようになりたい…って偉そうでしたね」
「そんな事ないよ」
「そうだぞ隆」
「ええ立派です」
「ありがとう、それより早く昼飯にしよう、昼休み終わってしまう」
「そうだね」
『いただきます』
放課後
「水丘ちょっといいか」
「何ですか紅薔薇先生」
「実はな来週から期末テストなのだが…」
「うわぁぁぁ!そうだったどうしようどうしようリンちゃん」
「落ち着いて下さいシアちゃん、まだ1週間もあります」
「もう1週間しかだよ、どうしよう!?」
「まぁ…あっちはあとに廻して、範囲は大丈夫なのか」
試験範囲の用紙を渡す
ペラペラ…
「前にいた学校に比べて、少し進んでますが問題ないです」
「そうか…頑張れよ」
紅女史が立ち去って行く
「隆、テストは大丈夫そうなのか?」
「前の学校とさほど変わりないからな」
「ちなみに成績はどうだった?」
「悪くても学年20番から外れた事はないな」
「隆眞君殴っていい?あたしの拳が真っ赤に染まる位に」
「断る」
「麻弓…それは俺様の台詞だ」
「だって納得いかないのですよ」
「前の学校の部活の方針は、《文武両道》だったからな」
「どうしよう(泣)!」
「シアちゃん、今からでも間に合いますから一緒に勉強しましょう」
「そうだな楓、家でやるか勉強会」
「ええ」
「それじゃ決まり」
水丘家の近くの通学路
「ただいまお兄ちゃん」
「お帰り桃香、送ってくれてありがとう桜」
「いいよ別に、それに桃香ちゃんと帰れて楽しかったよ」
「あたしもです」
「桜、ストレリチアも来週期末テストなのか?」
「うんそうだよ」
「それじゃ桜も一緒に楓ちゃんの家で勉強会に参加しないか?」
「いいのかなぁ?」
「人数が多いとやりがいもあるしな」
「それじゃお願いしますね」
あとがき
その1「さて、あとがきのコーナー!!・・・・・・なんだけど」(その2に白い目を向ける)
その2「・・・・・・・・・なんじゃい、その1?」
その1「また随分と思い切ったことしたねぇ・・・・・・?
いきなり勉強会?しかも全員そろって・・・・・・・・・」
その2「うるっさいなぁ、こうでもしなきゃ、
ストレリチアの桜ちゃんと接点が無いんだから仕方なかろう!!」
その1「・・・・・・そのために初等部までこさえたんだものね?
すでにパラレルワールドと化してるし・・・・・・」
その2「いいんだよ!!パラレルで!!
大体、お前だってノリと電波で好き放題にやってるじゃねぇか!!」
その1「ぐぅっ!?そ、それを言われると・・・・・・反論できんものがあるが・・・・・・」
その2「さっさと書いてさっさと送る!!キサマの代わりに書いてるんだぞ!?こっちは!!」
その1「ぐげっふ!?(つうこんのいちげき!!)」
その2「あ、コラ、くたばるなら仕事してからくたばれ〜〜!!・・・・・・・・・まったく、役立たずめ!!
こほん、失礼しました。ではみなさま、次をどうぞ!!」