さあ、ついにやって来ました。
山百合会のお姉様方とのお出かけ会。
果たしてどのような事件が巻き起こるのか?
でわでわ〜
薔薇に愛されしもの
『恭也、遊びに出かける?』
「恭也君……恭也君、起きて……。」
蓉子の膝にしがみ付くようにしてウトウトと寝ていた恭也は彼女によって揺り起こされた。
眠い目を擦りながら、優しいその人の顔を覗きこみ思わず彼は訪ねた。
「どうしたんですか〜?蓉子お姉さん。」
四時限目の自習の時間、恭也は寄り添うようにして蓉子の傍にいたのであったが、彼女の温かな膝が心地よく、寝入ってしまっていたのであった。
自習中の周りの女学生たちもまた、そんな彼の姿を微笑ましく思い、起こすなどと言う無粋な真似はしないでただ、静かにその小さな眠り王子を眺めていたのであった。
「もう、授業は終わったわ……。祥子たちもきっと薔薇の館で待っているでしょうから行きましょう?」
「ふぁ〜い。」
未だに眠い目を擦りながら彼は蓉子に手を惹かれて立ち上がった。
すると周りに居た学生たちは寂しいのであろうか、寂しげな笑みを口元に浮かべてその小さな体を見送ろうとしていた
「ほら、恭也君。皆さんにちゃんとご挨拶をしないとね……。」
彼の肩を優しく握りクルリと反転させて、別れの挨拶をさせようと蓉子が語りかけると、恭也も思い出したのか顔を上げて無邪気そうな……それでいて、ちょっと寂しげ笑みを浮かべながら頭をペコリと下げた。
「えっと、今日一日お世話になりました……。お姉さんたちに良くしてもらった事は絶対に忘れません!」
「私たちも楽しかったわ……。また会いましょうね、恭也君。」
「今度は私たちとも遊びに行きましょうね?」
少々気恥ずかしかったのか、頬を染めながら恭也が挨拶をすると取り囲んでいた生徒たちもまた、そんな彼との別れを惜しみながらも頬をなでたり小さなキスを降らせたりして別れを告げるのであった
「さあ、恭也君。薔薇の館に行きますよ。」
「はい……蓉子お姉さん。」
差し出された恭也の小さく、だが彼方此方が硬くなった手のひらを蓉子はそっと優しく包むように握り締める。
握り締められた恭也もまたそんな蓉子の手のひらから伝わる優しく暖かい温もりに、嬉しそうに頬を緩めていた。
仲の良い姉弟のように、仲睦まじく歩いているとすぐに目的地である薔薇の館が見えてきた。
そんな館の前では、聖が自分の腕を組んで今か今かと待っているのが見えてくる。
江利子もまた髪を弄ったり、時折視線をグルリとまわすなどしてソワソワしているのが良く分かる。
一年生と二年生である祥子たちは小さなお喋りをしながらも、恭也が早く来るのを待っているかのようにチラチラと通り過ぎる生徒たちのほうへ視線を向けたり、時折空を見上げて切なそうに表情を曇らせたりしていた。
「遅くなってごめんなさい……。」
親友たちの落ち着きのない姿を視認すると蓉子は、まず謝った。
そんな彼女のことを見て、恭也もまた頭をペコリと下げて申し訳なさそうに表情を曇らせて謝る……。
「お待たせして、ごめんなさい……。」
瞳に涙を溜め、本当に申し訳なさそうな表情で頭を下げている恭也を見ると、一つの影が素早く動いた。その姿はさながら野生の獣……と言うわけもなく、どちらかと言うと小動物をめでる少女のように夢心地のように足元が覚束ない。
「別に何も悪くないわ……ただね、心配したの。何かあったんじゃないかってね。」
膝を折り、視線を合わせると恭也の体を抱き寄せ江利子は囁くようにして呟く。
暖かな心配と、また伝わってくる鼓動に頬を赤らめながらも恭也は全てを受け止めていた。
「ズルイ〜!!江利子ズル過ぎ!!恭也君、聖お姉さんも心配してたんだからね?」
引っ手繰るように恭也の体を江利子の胸元から盗むと、ギュッーと抱きしめてから頬に手を当てて小さな顔を覗きこむようにして聖は告げる。
「はい……。ご心配掛けてごめんなさい。」
オズオズと抱きついてくるその小さな彼の体を誰にも渡さないと言いたげに聖は力強く抱きしめる。
「聖……恭也君が窒息するから止めなさい。」
声に少々棘が含まれているのか……普段の蓉子とは思えないほどに顔に浮かんでいるのは引きつった笑顔。
優しく大好きな姉がどうしてそんな表情をしているのか分からない恭也は、可愛らしく小首をかしげていた。しかし、その笑顔に含まれている怒りを良く知っている聖は苦笑いを浮かべながらも恭也の体を離したくはなかったが、渋々と離すのであった。
「そういえば、恭也君はカラオケというものに行ったことはあるの?」
トテトテと恭也はその場を少し離れていると、いつの間にか一,二年生たちの連合軍が彼の周りを小さく囲み、祥子は気になっていたことを聞いていた。
「えっと……行ったことはありません。」
「それじゃあさ、恭也君はカラオケがどんな場所か知らないわけだ。」
由乃は何が嬉しいのか……たぶん恭也の新たな一面を知ることが出来て嬉しかったと思われるが、小さくイジワルな笑みを浮かべながら彼の顔を覗きこんでいると思わぬ攻撃を喰らうこととなった。
「プ〜〜行ったことなくても、それぐらい知ってます。」
頬をリスのように膨らませて、ちょっと怒っているといった感じでいるとそんな表情を浮かべている彼のことを囲んでいた祥子や令だけでなく、遠巻きで見ていた江利子たちもまた思わず頬を緩め朱に染めた。
「か、可愛らしい……。」
そんな彼女たちの中で一番過剰に反応を示したのは、なんと日ごろは大人しく儚い少女と言うイメージが強い志摩子であった……。
頬を朱に染めながらも、恐る恐るといった感じで恭也に手を伸ばし、彼の艶やかな黒髪に手を当てて軽く梳く。
「ふぇ?」
突然のことで、少々困惑していた恭也ではあったが、優しい手つきにすぐに表情が一転し撫でられている猫のように気持ちよさげな表情になっていた。
一通り、志摩子が撫で終ると彼の表情に見とれていた令も落ち着きを取り戻したのか彼の顔を覗きこみながら尋ねた。
「それじゃあ、恭也君が知ってるカラオケについて私に教えてくれないかな?」
「え〜っと。」
口元に人差し指を当てて、いつのことだったのかと思い出そうとして首をやや空に向ける仕草をして『うぅ〜ん』と唸っているとやがて。
「えっと、大好きな人と二人っきりになっていっぱいいっぱい愛してるよ、とか君にこの歌を送るね、とか言う場所ですよね?」
恭也の口にした言葉に、その場に居た全員が固まり、そしてボッと火がついたように顔を真っ赤にしてしまっていた。
一方、何食わぬ顔で答えた恭也であったが、周りの反応に思わず首をかしげている。
「あの、どうしたんですか?」
「え、ええ……。な、なんでもないよ?ところで恭也君。今の話は誰に教えてもらったの?」
いち早く立ち直った祐巳は、恐る恐る恭也に聞いた。
すると、またもや彼の口からはとんでもない言葉が飛び出していた。
「ティオレさんです。あの、それがどうかしましたか?」
ティオレと言う言葉を聞き、全員が疑問に思った。
あの、世紀の歌姫ティオレ・クリステラのことなのだろうか、と
だが、彼女たちはこう結論付けた、単なる同名の人だろうと……。
ひとまず、疑問が消えると今度は新たな問題が浮上する……それは
「恭也君は絶対に私のうちでご飯を食べるんだ!!」
「あら、何を言ってるのかしら?聖……私の家に決まってるでしょ?」
「二人とも……まだ、今日は私が預かる日なんだから私の家でしょ?」
三薔薇様がたが、討論している。
どうやら議題は恭也は一体誰の家で食事をするのかと言うことらしい。
言ってしまえば誰がその至福の一時をものにするのかと言うことでもめていると言って良いだろう。
だが、問題の中心である恭也はと言うとしょんぼりと俯きながらお腹を擦っている。
「どうしたの、恭也君。」
余りに様子がおかしいために祥子は思い切って聞いてみると……彼は瞳の端に涙を溜めながら
「お腹すきました……。」
流石にこの一言を聞くとみな申し訳なく思ったのか、妥協案を出し合うこととなる。
近くのファーストフード店に行くとか、ファミリーレストランに行くとかといった案や、いっそのこと学校のミルクホールに行くのはどうかと言う案が出たが、どれもこれもしっくりこない。
特に飲食店に行こうと言う案はなかなか実行し辛いものがある。
学校の看板である自分たちが制服のままそういった場に行くのは余りにも拙すぎるからだ。
「あの、でしたら私の家ではどうでしょうか?皆で食事を取ってから一度解散し、着替えてから恭也君と出かけると言うのは……。」
申し上げにくいと言うオーラを出しながらも、一応自分の考えた案を提示してみる令。
「うん………いいね、それ。」
「一番実行可能な案よね……でも。」
「大丈夫なの?令。いきなりこんな人数で押しかけても。」
聖、蓉子、江利子はそれぞれ令の出してくれた案に乗った。
もちろん、祥子や由乃、祐巳や志摩子もその案には賛成している。
かくして、恭也を連れて皆で食事をすると言うことになるのであった。
突然の来客に、令の家族は驚きはしたが事情を聞くと家族は快く受け入れてくれた。
特に、小さな恭也はやはりと言うかなんと言うか……気に入られていた。
「本当に恭也君は食事の作法が綺麗ね……。」
感嘆を漏らしながら蓉子は恭也の仕草の一つ一つを観察していた。
舐め箸や、迷い箸、刺し箸といった事はもちろんのことちゃんとバランスよく食べているその姿を見て自らのことのように誇らしげな表情でうなずく。
「ホントだよね〜それに、恭也君は調理器具の使い方も上手いんだぞ。」
自分の家で会ったことをそっくりそのまま聖は話す。
もちろん、自慢げにだ。
あれよこれよと、恭也に関する自慢話で互いに一歩も譲らぬ三薔薇をよそに、恭也はパクパクと食事を進める。そんな恭也のことを祥子たちは愛しげに見詰めながらも溜息を吐いてしまっていた。
「今日が私の家にお泊りか……お姉様たちみたいに色々な恭也君が分かるのかな?」
「それで、その次は私の家。その後は志摩子さんに祐巳さん、祥子様の順なのかな?」
「そうね、私の家で最後ね……。一回りしたらどうするのかしら?また白薔薇様のお宅に行くことになるのかしらね?」
「私としては、早くお父様が恭也君のことを迎えに来て欲しいですね……。
いくら聡い子でしても、やはり小さな子なのですし……。」
「す、すごい志摩子さん……。そうだよね、こんなにちゃんとした子でも子供なんだもんね。私たちお姉さんが気をつけないといけないんだよね。」
祐巳は一生懸命に食事を続ける恭也の頭をそっと撫でて思わず呟いていた。
そんな彼女の呟きの意味がまるで分からない恭也は、首を傾げたが嬉しそうに頬を緩めて笑ったかと思うと、また食事を再開していた……。
やはり、今の山百合会は恭也を中心にまわっているようだ。
そう、何もかもが。
そんなことになっているなど、恭也は気が付いているのだろうか?
まあ、気が付いていないような気がするが……とにかく、何気ないことで彼のことを気にする彼女たちは立派に彼の姉なのだろう、もはや。
結局食事を終えると、一度解散。
それぞれが自宅へと戻り、私服に着替える。
恭也はと言うともともと私服なためか、そのまま令のお宅にて待つこととなった。
「ねえねえ、恭也君〜これ被ってよ。」
令のお隣の家である由乃ははしゃぎながら恭也と戯れている。
手にしている毛糸のニット帽を渡すとワクワクと瞳を輝かせていた。もちろん可愛い妹と恭也が戯れている光景を令は目を細めて見ていた。
「あの、これで良いんですか?」
「うん、可愛い!!今日はこれ被っていてくれないかな?」
小さな手で押さえるように帽子を被ると由乃は大はしゃぎしていた。
可愛らしく首を傾げながら恭也の顔を覗きこみ、お願いする。
「ほら、由乃。そんなに暴れない、着替えてこないと恭也君と一緒にお出かけできないよ。それでも良いの?」
「ブーブー令ちゃんのケチ。」
文句を言いながらも由乃は足早に自宅……というか、自室へと戻るために急いだ。
もちろん、恭也と一緒に遊びに繰り出すのだ。時間を有効に使うためにも由乃は逸る気持ちを抑えながらも、どうしても急いでしまった。
「まったくあの子は……。」
溜息を吐きながらも、そんな中にも由乃への愛情が見え隠れする令のことを見上げながら恭也は尋ねた。
「あの……この帽子、どうしたら良いんでしょうか?」
「それか……恭也君が良かったら、今日のところは被っていてくれないかな?
私も可愛いと思うしね。」
小さな黒髪を撫でながら令がそういうと、恭也は頷き了承した。
「それじゃあ、お姉さんは着替えないといけないから恭也君はここで待っていてくれる?
すぐに戻ってくるからね。」
軽くウィンクを恭也によこしながら令は急いで自室へと戻る。
一人残された恭也は、膝を抱えながら小さく蹲ってしまった。
大人しく待っていてといわれたのだ、そういわれればちゃんと待つし騒ぎもしない。
だが、彼の中では不安が小さく疼いた。
ここ最近は常に誰かが傍にいてくれて暖かかった……。
急に感じる一人の寂しさ……早く、誰か来てくれないか。
そんな思いで胸が潰れそうになった。
「あれ、恭也君?令ちゃんはどうしたの?」
再び戻ってきた由乃は不思議に思い小さく蹲っている恭也に訪ねた。
唐突に訪れた寂しさもあいまって、恭也は思わず由乃の胸に飛び込んだ。
「あ〜よしよし、令ちゃんに何か意地悪されたのね?良し、お姉さんに任せておきなさい。
確りと令ちゃんのこと叱ってあげるから。」
耳元に囁くように由乃はそういうと恭也は力なさげに首を横に振った。
「違うんです……その、寂しかったんです。傍にいてください。」
「そっか〜じゃあ、お姉さんが抱きしめてあげるからね。」
良しよしと、幼子をあやすようにしながら由乃はただただ、優しく抱きしめてあげるのであった。
それから……
「そう、そんなことがあったの。」
あれから部屋に着いた令は目を白黒させているしかなく、由乃はそのまま恭也の手を引き皆で集まると約束していた駅前に着くと、一足先に来ていた祥子に先ほどあったことを話していた。
もちろん、令はそんなつもりはなかったのであろうが、祥子の令に向ける視線は厳しい。
後ろめたさもあったので令はそのまま何もいえなかったのだが…
「志摩子お姉さんはどんなお歌を歌うんですか?」
「余り私もそういった場所にいったことがないの……だからなんとも言えないわね。」
「じゃ、僕と一緒ですね♪」
志摩子の白い手に、自分の手を重ねて恭也ははしゃぎ出す。
そんな光景を横目にしながら令、由乃は先ほどの寂しさに泣いていた恭也を思い出し、ほっと胸が温まった。
「あら、もう皆来てたのね。」
掛けられた声が良く知っている人物の声。
振り返るとそこには、三薔薇様が勢ぞろいしていた。
「お姉様方……少々ご相談したいことが。」
「ちょっと祥子〜今じゃないといけないの?これから恭也君と遊びに行くんだからさ、後回しに出来ないの?」
祥子に声を掛けられ、露骨に聖は嫌がった。
確かに日頃なら、妹たちの相談事なら喜んで引き受けるのだが今は恭也と遊びに行くことを優先したい。そんな気持ちもあってのことだったのだが……。
「白薔薇様、とにかくお聞きください。先ほど私の家でカクカクジカジカ……。」
例が先ほどあったことの顛末を洗いざらい話すと、三薔薇様も頷きそして……
「そんなの簡単じゃない。恭也君と四六時中一緒に居れば良いんだから。」
「ちょ、ッ聖!!あなた四六時中って……。」
挙手のつもりなのだろうか、片手を軽く上げながら意見をいった聖の言葉に思わず蓉子は突っ込みを入れた。
「その意見なら私も賛成よ。一緒に居れば寂しがるなんてことないんだから。」
「あれ、そんなこと言うからには江利子も恭也君と一緒にお風呂はいったの?」
「入ったと言うか、入らされたと言うか……。」
軽く髪をかき上げながら、言う江利子の言葉にその場に居た全員が赤面してしまう。
特に真っ赤なのは蓉子なわけで…いくら幼いとはいえ、恭也も男なわけだし……
「ま、一緒にいるのが一番早くて効果的なのは分かりきってるからね……。それはそうと恭也君とお風呂はいるなら驚いたり拒絶したりしたらダメだからね。」
そういうと、聖はこの話はここまでと言いたげに志摩子と戯れている恭也の下へと行ってしまう。
「ま、恭也君が悲しむようなことするなんて、そんなことすると私も思ってないからね……恭也君と過ごすひと時を楽しみましょう。」
それだけを言うと、皆の背を押すようにして江利子は恭也のところへと向かう。
頭には先ほど由乃から渡された毛糸の帽子を被り、手には令お手製の可愛らしい手袋。
首もとには蓉子からプレゼントされたマフラーを巻き、まさしく完全武装の状態の恭也をみると、聖と江利子、そして蓉子が猫可愛がりするように撫でキスのシャワーを落としていた。もちろんつぼみや妹たちもまた、可愛らしい恭也のことを見て目を細めながら触れていたが……
「あの、どこに行くんですか?」
その一言を聞くと、聖はニンマリと悪戯っぽい笑みを浮かべてこう言うのであった。
「まずは恭也君のコーディネイトからね。と言うわけでウィンドウショッピングに行くよ!!」
もちろん、聖のこの意見に皆反対するわけもなく、嬉しげにうなずいていた。
〜あとがき〜〜
良し、やっと皆さんで遊びに繰り出してくれたぞ。
??「ねえ、ちゃんと考えているの?」
ふぅ〜これでひとまず落ち着いて……って、何方?
恭也「ちゃんと終わり方考えてあるの?」
み、ミニマム恭也君ではありませんか!って、ちゃんと考えてあるから大丈夫。
エンディングパターンは一応今のところ二つ考えてあるから。
恭也「えっと……遅筆なタカが、書けると思わないんだけど……。」
って、誰にそのカンペ渡されたの?
恭也「え?山百合会のお姉様方だけど。」
グハ〜〜痛たたた。
じゃあ、これも読んでみてくれる?
恭也「えっと…『僕のお姉さんたちに触らないでください!!』……なんですか?これ」
それは、これから先のお楽しみ。頑張ってね、恭也君。
では、皆様気長にお待ちください。
でわでわ〜
恭也くんとお出掛け〜。
美姫 「どんな出来事が待っているのかしら。とても楽しみよ〜」
俺としては、後書きのあの台詞が気になるぅぅぅ。
タカさん、お、教えてくれ〜〜。
美姫 「大人しく、次回を待ってなさい!」
ぐっ、わ、分かったから、踏みつけるな。
って、更に、グリグリですか!?
美姫 「ほれほれほれ〜」
ぐはっ、げはっ。
ろ、肋骨がお、折れる……。い、いや、折れたのか、この音は。
い、いや〜〜! お、折れてるって。うぐはっ!
美姫 「ふふふ。次回を楽しみに待ってるわよ〜」
お、と、とりあえず、あ、足を〜〜!