聖によって連れ出された恭也

 

果たして彼にどのような運命が待ち受けているのか

 

原作には出ていないと思われる人がいるので、かなりオリジナルな設定が出てきますが……(汗)

でわでわ〜〜

 

 

薔薇に愛されし者

『薔薇様のお宅拝見♪ 〜聖編〜』

 

 

「さあ、ここだよ、恭也君♪」

 

 

バスに乗り二十分ほど移動した後

歩いて十分ほどたったところに住宅街の中に聖の家はあった

 

「ここですか?」

 

「そ、ここが私ん家だよ、恭也くん。さあ、入って入って〜〜」

 

「お、お邪魔します……」

 

「ただいま〜〜」

 

聖に進められるまま、お邪魔する恭也

さすがにちょっと心もとないのか体を小さくしながら入っていく

 

「あらあらお帰り、聖」

 

「ただいま〜〜ってどうしたの?困った顔してるけど……」

 

「ん〜〜お父さんがね、会社でトラブルがあったらしくて今日帰ってこれないらしいのよ

今日の夕飯はちょっと豪勢にしていたの、それで困ってね〜〜」

 

「ふ〜〜ん、じゃあ一人分余るわけだ

丁度よかった。こっちにおいで恭也くん」

 

「あ、あのお邪魔してます……」

 

「あら、かわいい子ね。どうしたの?」

 

「ちょっと迷子でね………。

警察に預けるのは可愛そうだから私たちで預かることになったんだ」

 

「ふ〜〜ん、そうなの」

 

それだけ言うと女性は恭也の目線に合わせるようにかがみ込み挨拶をする

 

「はじめまして、恭也くん

私は子の母親の京子って言うの、よろしくね」

 

「あ、あの、はじめまして。恭也です」

 

ペコリとお辞儀をして挨拶をする恭也

 

「う〜〜ん、礼儀正しい子ね。気にいっちゃった

そんなに硬くならないでリラックスしてすごしてね、恭也くん」

 

それだけ言うと聖の母親は恭也に頬擦りをしてキッチンのほうへと戻る

 

「あの……お手伝いします」

 

「あら、そんなことしなくて良いのに〜〜」

 

 

そんなことを言うが、まんざら嫌そうではない聖の母親の京子は一足先にキッチンの方へといく

 

一方恭也は聖に案内されて洗面所の方へと行くと、一生懸命に水道を開けようと手を伸ばしていたが、やはり洗面所のサイズが大人に合わせてあるので手が届きそうで届かないという状況になっていた

 

そんな様子を見ながら聖は

 

(可愛いな〜〜。こう、一生懸命にやってる姿が良いね〜〜)

 

そんなことを思いながら蛇口を恭也に代わって開けてあげる

 

「ありがとうございます、聖お姉さん」

 

はにかみながらお礼を言うとすばやく手を石鹸で洗いキッチンの方へと向かう

 

「京子さん、何をお手伝いすれば良いですか?」

 

「そうね〜〜じゃあタマネギのみじん切りしてくれる?」

 

「ちょっと母さん

この年の子に包丁を持たせるのは……」

 

聖が包丁を持たせるのは危ないのではと言いかけているが、恭也はすばやくまな板の上にあるタマネギにすばやく包丁を入れる

 

『タタタタタタタタ〜〜〜』

 

リズミカルに、そしてとても早い包丁捌きでみじん切りを終わらせる恭也

 

「終わりました〜〜」

 

にこやかに告げる恭也をよそに聖は驚いていた

 

「す、すごいね恭也くん、もう終わったの?」

 

すぐにタマネギのみじん切りを終える恭也

 

「はい、刃物の扱いには慣れているんです」

 

「じゃあ、今度はお肉をこねてくれる?

今日はハンバーグにする予定だから頑張ってしてね♪」

 

「ちょっ、母さん、まだやらせるの?恭也くんを取らないでよ?!」

 

「あら〜〜聖。私は取ったりしてないわよ〜〜。

恭也くんが手伝いたいって言うからさせてるだけよ。

何ならあなたもする?」

 

「あの、ボクお邪魔でしたか?」

 

下から見上げるような恭也の視線を見て、さすがに聖の方が折れ夕飯の手伝いをする

聖が野菜サラダの準備をする隣で恭也は嬉しそうに肉をこねていた

 

 

「さあ、後は焼くだけね。ありがとうね、恭也くん

おかげで早く夕飯に出来そうよ」

 

「い、いえ、そんなことは……」

 

「後は焼くだけだから、テレビでも見てくつろいでいて頂戴」

 

「そういうこと。じゃあ行こうか、恭也くん」

 

 

やっと恭也とのんびりできるのか、手を引っ張りながらテレビのあるリビングの方へと向かう聖

一方恭也もそんな聖に手を引かれながら聖の後についていった

 

「恭也くんは基本的にどんな番組を見るの?」

 

「え、えっと、ボク、あまりテレビとか見ないからどんなのをやってるか知らないんです」

 

「そうなの?どうしてテレビを見ないの?」

 

「えっと、ほとんど父さんとの鍛錬に費やすか疲れ果てて寝てるか

後はその日の食事をどうしようかとか」

 

「そっか、じゃあ今日は何が見たい?」

 

「えっとこれが見たいです」

 

新聞のテレビ欄の一部をさして恭也は言った

その番組は世界中の珍しい動植物や海外の少数民族などを取り上げる番組であった

 

「へ〜〜、こういうの好きなの?」

 

「えっと好きって言うか、あんまりアニメとか見たことないんでどんなのか分からないので……それに世界がどんな風になってるか分かりそうですし…」

 

「そっか、じゃあお姉さんと一緒に見ようね〜〜」

 

そういって聖は自分の膝に恭也を座らせるとテレビのスイッチをつけた

それから三十分ほど恭也は聖の膝元でテレビに釘付けになっていた

 

「どう?面白かった、恭也くん」

 

「はい、とっても面白かったです。やっぱり世界は広いですね」

 

嬉しそうに語る恭也を見ながら、聖もまた恭也を膝元においていたのでたいそう満足そうであった

 

(可愛いね〜〜猫みたいで。こんな弟がほしいな〜〜)

 

恭也の黒髪をひと撫でして聖がしているとキッチンの方から「食事にするよ」と声がかかった

 

「じゃ、行こうか恭也くん」

 

「はい♪」

 

 

テーブルに着くとそこにはもうハンバーグや野菜サラダ、シチューなどがもう盛り付けられており京子は笑顔で待っていた

 

「さあ、座って座って」

 

そういって籍に座らせると三人で手を合わせてから食事を始めた

 

「う〜〜ん、ハンバーグがおいしいね〜。恭也くん料理の才能があるんじゃない?」

 

「そ、そんなことないですよ

ボクは材料を少し切って後は混ぜただけですから」

 

「もお、こういうときは素直に受け止めなよ

もうちょっと胸を張っててもいいんだよ、恭也くんはそれだけのことが出来るんだから」

 

「うぅ〜〜そうですか?」

 

「そうそう、可愛いんだからもっと素直になりなさい」

 

隣の席に座っていた恭也の頭を食事中だがそっと撫でながら教えてあげる聖

恥ずかしいのか少しうつむきながら食事を続ける恭也は耳まで真っ赤であった

 

 

 

 

 

そんなこんなでかなりにぎやかな食事を終えた後、少々待ったりとした時間を聖は恭也と共に過ごしていると母の京子が声を掛けてきた

 

「ねえ聖。今日のお風呂どうしよか?シャワーだけにしておく?」

 

「いや、入れてよ。恭也くんもいるんだし、それにね………」

 

悪戯っぽい笑みを浮かべる聖に京子は何をするのか、何となく気がつきお風呂のスイッチを入れた

 

二十分ほどたつと……

 

『ピッピー』

 

お風呂の焚かれた音が響くと聖は恭也をつれて自分の部屋に行く

 

「恭也くんのパジャマ代わりにはこれでいいかな?」

 

上は長袖のシャツと下は普段着として使えそうなジャージを出すと恭也はすぐさまOKを出すと聖は

 

「じゃあ、お風呂に入りに行こうか♪」

 

「え?!ボクもですか?」

 

「そうだよ〜〜一緒に入ろうね♪」

 

「あ、あのボクは後でいいので、聖お姉さんが先に入ってください」

 

「そんなこと言わないの、行くよ♪」

 

恭也がダメだといっても聖は一向に気にせずに脱衣所の方へと恭也の手を引いていく

脱衣場につくと、恭也はもがくようにして出ようとするが、背後から聖が抱きしめながら恭也に聞きただす

 

「お姉さんと一緒に入るの、そんなに嫌?」

 

耳元でささやくように言われてやっと恭也は暴れるのをやめて聖に答えを返す

 

「あ、あの、一緒にお風呂に入るのが嫌というわけじゃなくて

その、聖お姉さんに不快な思いをさせそうだから……だから、その……」

 

「そんなことないない、じゃあ決まりだね

入ろうか」

 

すばやく恭也の上着を脱がせて洗濯機の中に入れてしまう聖

すると恭也の上半身が丸裸になるわけで

 

「このこと?恭也くんが不快になるって言った訳は」

 

体中についた刀傷

その数は数えることなど出来ないほどで

恭也はうつむいていた

 

「小さい頃からの鍛錬のためにこうなったんです

あの……だからあまり人には肌を見せないようにしてるんです」

 

聖はこれを聞いて少し後悔をしかけたが、そんなことを思うより早く恭也のことを抱きしめてこう告げた

 

「こんなことぐらいで恭也くんのこと嫌いにならないよ〜♪」

 

「ふぇ?」

 

「ふふふ。可愛いね、恭也くん

そうだな〜〜もし、恭也くんが私にお別れなしに急にどこか行ったりしたら怒るかな〜

そうだね〜〜見つけだしたら一日中抱きしめの刑にしちゃうよ〜〜♪

でもね、そんなことで恭也くんを嫌うことはないから安心してね」

 

「はぅ、はい」

 

「よ〜〜し、じゃあお風呂に入ろうか。先に行っててね、後からすぐに行くから」

 

 

一足先にお風呂場に入る恭也

まず手桶で体にお湯を掛けていると

 

『ガチャッ』

 

という音がしてお風呂場の中に聖が入ってきた

 

「えらいえらい、体ながしてたんだね。じゃ、恭也くん、まずは頭から洗おうか」

 

「あ、あの聖お姉さん」

 

「?なにどうしたの」

 

「えっと、その」

 

お風呂場や洗面所に掛けてあるような小さなタオルで体を少しだけ隠すようにして入ってきた聖に恭也は真っ赤になっていた

 

「ああ、恥ずかしいんだ〜〜〜気にしないでいいよ

それじゃあ、腰掛に座ってね。髪の毛洗ってあげるから♪

お姉さんに任せれば痛くしないからね〜〜」

 

「はぅ〜〜」

 

恭也を腰掛に座らせると聖はそっと恭也の黒髪を撫でるかのように洗い出した

 

『シャワシャワシャワ〜〜』

 

「恭也くんの髪って艶やかだよね〜〜。はい、シャンプー流すよ〜〜」

 

「はぁい」

 

「ん、よしよし。次はリンスね♪」

 

『シャワシャワシャワ〜〜』

 

 

「はい、流すよ〜〜。よし、じゃあ今度は体を洗おうか」

 

「えっと……ちょっと体はいいです」

 

「なに言ってるの。恭也くんは外で倒れてたんでしょ?

じゃあ洗わないと体中ほこりまみれだからね〜〜」

 

有無を言わさぬ圧力で恭也の体を洗い始める聖

柔らかなスポンジでやさしく擦るため恭也は、くすぐったいような気持ちいいような表情をしながら体を洗われていた

 

「よし、終わりだね〜〜。じゃ、今度は恭也くんが背中洗ってよ♪」

 

「え、えぇ〜〜!!」

 

「こらこら、そんなに大声出さないの

背中だけでいいからね。じゃ、お願い♪」

 

背中を恭也に向かって出すように腰掛に座る聖

恭也も恐る恐るボディーソープをつけたスポンジで聖の背中を洗い出す

 

「ん〜〜気持ちいい〜〜♪

でも、もう少し強く擦っていいよ、恭也くん」

 

「え、えっと、はい」

 

 

 

しばらくして、体を洗い終わり湯船につかり始める恭也と聖

恭也は湯船の中で聖に後ろから抱きしめられるような体勢で浮かんでいた

 

「もう出ようか、さすがにこれ以上いるとふやけちゃいそうだしね」

 

「はい、分かりました」

 

頬がほんのりと赤く染まっている聖と

顔が真っ赤になっている恭也が脱衣所にて着替えをはじめる

 

まずは聖が恭也の体を拭いてあげてから、恭也が着替え始めると聖もまた自分の体を拭いてから着替えを始めた

 

「あぁ〜〜だめだよ、恭也くん。髪をちゃんと乾かさないと

ほらドライヤーあてるからじっとしてね」

 

「あぅ、分かりました」

 

着替えを終えた恭也をまだパジャマを羽織っていない下着姿の聖が捕まえて髪の毛を乾かそうとすると

 

「あ、あの聖お姉さん」

 

「ん?なにどうしたの?」

 

「あのですね、先に着替えないと湯冷めしますよ」

 

「そっか、そのことか。

じゃあ、お姉さんは着替えるけど逃げちゃダメだぞ、恭也くん」

 

「はぁ〜〜い」

 

 

着替えを終えた聖が恭也を膝元に抱きしめるかのようにして、リビングで髪の毛を乾かしていると

 

「あらあら、まるで姉弟のようね〜〜

う〜〜ん、こんな子がほしかったな〜〜」

 

と聖の母・京子が二人の様子を見てささやいていた

 

 

 

その後、恭也は佐藤親子に抱きつかれたり撫でられたりして時間を過ごすと

時計の針はもう十時半をさしていた

 

「あちゃ〜〜もうこんな時間か……

もう恭也くんはさすがに眠いよね〜〜」

 

と声を掛けると恭也も眠たそうな目を擦りながらいた

 

「はい、もう眠たいです」

 

「そっか、じゃあ今からお布団敷いてたら遅いから、今日は聖お姉さんのお布団に一緒に入ろうね〜〜」

 

聖に手を引かれて恭也は聖の部屋に入ると恭也の意識は半分夢の中へと旅立っていた

 

「ほら、恭也くんお布団まであと少しだよ〜〜ガンバ」

 

「ふぁい、ガンバです〜〜」

 

本当に眠たそうにいる恭也を聖は目を細めながら眺めていたが、部屋の中にあるベッドまで恭也を案内してあげると

 

「はい、ベッドに入ってね〜〜。お姉さんも入るからね〜〜」

 

枕を二つ並べて恭也と一緒に布団に入る聖

 

「ス〜ス〜」

 

そんな言葉を掛けるが、恭也は眠ってしまっていた

かわいらしい寝顔をしていた恭也の頬にキスをしてから

 

「じゃ、茶色くしますか」

 

そう言ってから豆電球の明かりにして、恭也を自分の胸元に引きよせて布団を肩まで被り

 

「じゃ、恭也くん休み。いい夢見てね♪」

 

こうして恭也の一日が終わった

 

 


〜あとがき〜〜

 

はややや〜〜

危ない作品を作ってしまいました、ダメ作者のタカです

 

白薔薇様と恭也の甘いひと時が書ければいいなと思っておりましたが……

危ない危ない

危うく○○禁になるところでした(汗)

 

ってか聖がものすごい抱きつき魔化してますね(爆)

 

う〜〜ん、オリジナルキャラの聖のお母様こと京子さんの活躍が少なかったような…

キャラクター性もいまいちハッキリしませんでしたな〜

さて次はどうするか……

 

でわでわ〜〜

 



美姫 「ああ〜、もう恭也〜。私も一緒に入りたいよ〜。羨ましすぎる〜」

美姫、何を騒いでるんだ、って、タカさんから投稿が来てるじゃないか。
何、先に読んでるんだよ。

美姫 「ああ〜、私も私も。一緒に入りたーい」

はぁー、また壊れてるのか。と、どれどれ。
……………(読んでます)………。
……(読んでます)……。
ぐおぉぉぉ!きょ、恭也羨ましすぎるぞー!
変われ!変わってくれ!

美姫 「えーい、うっとしい!アンタまで壊れるな」

……痛い(涙)
し、しかしだな、これは羨ましすぎるぞ(血涙)

美姫 「おお、そこまで。でも、確かに。うぅ〜。羨ましいよー。って、そうか!」

そ、その顔は何かよからぬ事を思いついたな。

美姫 「失礼ね。ただ、浩にちょこ〜〜〜〜〜っと、そうほんのちょっとだけ、書いてもらおうかな〜って」

断わる!んな時間あるか!

美姫 「ケチ!ケチケチケチ!」

何とでも言え。

美姫 「ケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチ!
     ケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチ!
     ケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチ!
     ケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチ!
     ケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチケチ!」

…………(怒)
誰が何度でも言えって言った。
全く。

美姫 「うぅ〜」

唸るな、唸るな。

美姫 「とりあえず、タカさん。次も楽しみにしてるからね♪」

ではでは。





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