不可思議戦士エンジェルちーちゃん

 第5話 笑顔の連鎖は地獄巡り!?〜第一回さざなみ宴会・歓迎されるのは嬉しいけど……〜

    *

「……と、言うわけなのですが」

 夕方のさざなみ寮。

 皆が帰ってきた後、皆をリビングに集めてわたしはリルちゃんとムーンさんの説明をした。

 皆が思い思いの顔をしていた。

 難儀そうな顔をする薫さん。

 驚いた顔をするお兄ちゃん、愛お姉ちゃん、みなみちゃん。

 好奇心旺盛に眼をきらきらさせるまゆお姉ちゃん、美緒ちゃん、理恵ちゃん。

 宴会に呼ばれていた相川君、小鳥ちゃん、唯子ちゃん、さくらちゃんも驚いていた。

 さすがに異世界はまずかったかな……。

「しかし、さすがに異世界からってのは仰天もんだな」

「そ、そうですね……。でも、リルちゃん可愛いです」

「愛もそう思うだろ?」

「異世界ってことはこっちの世界との違いとかってあるのかな?」

「ご家族の方達心配してるんじゃないかな」

「ゆうひにも教えてあげようよ。きっと喜ぶよ」

 などとリルちゃんを囲んでわいわいと盛り上がっていた。

 それにムーンさんはぽかんとしていた。リルちゃんは嬉しそうににこにこしている。

「あっあの……皆さん?あんまり驚かないんですね」

「さすがに別の世界から来たっていうのは驚いたけど。俺達、普通じゃないものに慣れてるから。それに困ってる時はお互い様ですよ」

 皆を代表してお兄ちゃんが苦笑しながらそう言った。

 ムーンさんはちょっと感極まっちゃったみたい。

「皆さん……ありがとうございます。しばらくの間お世話になります」

 そう言ってムーンさんは深々と頭を下げた。

「えっと、それじゃとりあえず自己紹介しとこっか」

 空になったカップに紅茶を注ぎ足しながらわたしは全員を見渡してそう言った。

「何でおまえが仕切ってんだ?」

「まあまあ。それじゃ、わたしから行きますね」

 オーナーってことで、最初に愛お姉ちゃんが自己紹介する。

 他の皆もそれに続き、一巡したところでムーンさんが口を開いた。

「改めまして、風の妖精ムーンです。このたびは私達を受け入れてくださってありがとうございます。異世界から来たということで、文化の違いに戸惑ったりもしていますが、みなさんのような優しい方々に巡りあえて良かったです。何かとご迷惑をおかけするかとは思いますが、リル共々よろしくお願いします」

 そう言って深々と頭を下げるムーンさん。

 リルちゃんがそれに習ってぺこりと頭を下げているのが何とも微笑ましい。

「……不思議ですね」

 そんな中、美凪ちゃんがポツリと呟いた。

「どうして皆さんはこうも簡単に気を許すのですか?」

 それにわたしは苦笑して答えた。

「皆迎えてくれる温もりを知ってるから。ここに来た人達は皆何かしらの問題を抱えていた。わたしもそう……、それぞれの悩みや秘密をそんな温もりの中で皆に支えてもらいながら答えを見つけていくの。ここは皆の笑顔が集まる場所……美凪ちゃんもここに居ればきっと解かるはずだよ」

「皆の笑顔が集まる場所……」

 言葉をかみ締めるように反芻する美凪ちゃん。

「まあ、ここは普通じゃないことと縁があるから皆慣れちゃってるんだよ」

 それに皆も同調して頷く。

「それにしても色々あったよな。そう言えば耕介がここに来たときだったか?ねこが喧嘩売ってさ」

「ああ、あの時は大変でしたよ」

 思い出すようにそう言ったまゆお姉ちゃんに、お兄ちゃんが苦笑しながら答える。

「それからしばらくして岡本くんとゆうひが来て、それから坊主が来て」

「あのころはけっこう荒れてたからね」

「そうそう。坊主が寮をぶっ飛ばしたりな。んでそれが落ち着いて坊主が愛の娘になって」

「それからクリスマスっ!あの時のオレンジジュースがとっても美味しかったです〜」

 みなみちゃんが元気に手を挙げる。

「あの時はすごかったよな〜、なんせゆうひとねこが身体張って神咲を笑わせたやつ」

「さすがにアレには参りました」

 薫さんがおどけたように肩をすくめてみせると、また皆が楽しそうに笑った。

「こういうのもいいですね」

「そうですね。ワタシの家族や友人も暖かいですけどここの人はまた違ったかんじです」

 ルリちゃんも頷いた。

「正月も騒いだなあ」

「あの頃はまだゆうひちゃんもいましたよね」

「ああ、いたいた。あいつはこれでもか〜ってくらい歌いまくってたな」

「ゆうひ、お酒は駄目なのに歌で酔いしれてたもんね」

「ああ、酒も飲めないくせに下手な酔っ払いより性質が悪いしな」

「あはは、それから……あれ?五月あたりに何かありましたっけ」

 ふとみなみちゃんが怪訝な顔をした。

 そう言えばその頃って何かあったような気がする。何だったかな……。

「お兄ちゃん、どうしてそんなに寂しそうな顔してるの?」

「えっ?」

 気がつくと、リルちゃんが相川君のことを見上げてそんなことを聞いていた。

 聞かれた相川君は戸惑ったようにリルちゃんを見ている。

「真君?」

「真一郎?」

 それに気づいた小鳥ちゃんと唯子ちゃんが怪訝な顔をする。

「えっと、リルちゃんだったっけ?どうしてそう思うんだい」

「それは悲しいこと?」

 相川君はしゃがんでリルちゃんに目線の高さを合わせると、何かをごまかすように聞き返す。

「皆に繋がっていた糸が途中で途切れてる。でもお兄ちゃんだけ寂しい色をした糸が繋がってる。どうして?」

「りっ、リルちゃん?どうしたの」

 構わず質問を重ねるリルちゃんに、わたしは大いに困惑した。

 リルちゃんは相川君から何かを感じたのだろうか。

「知佳お姉ちゃんの糸も切れてる。どうして?」

「ええーと、なんのことかな?よく解からないんだけど」

「あはは……凄いね、リルちゃんにはそういうのも解かるんだ」

 相川君は観念したように苦笑した。

「……そうだね。あれから半年以上経つのかな」

「おい、一体何の話だよ」

「覚えてないんですよね。思い出っていうにはまだ新しい、季節外れの五月の雪のことですよ」

 そう言って、相川君は何処か遠いところを見るような目になる。

「五月に雪なんて降ったか?」

 まゆお姉ちゃんが怪訝な顔をした。

 わたしも首を傾げて記憶の糸を手繰ってみる。

「……降りましたよ。まっ、これは俺の感傷なので気にしないでください」

 そう言って笑う相川君はやっぱりどこか寂しそうだった。

「お兄ちゃんはその人に会いたいの?」

「あはは、リルちゃんには叶わないな……。でも、ありがとう。俺は大丈夫だから」

 そう言って、相川君はリルちゃんの頭を優しく撫でた。

「お兄ちゃんはそれでいいの?」

「約束したから、大丈夫だよ」

 リルちゃんは眼を細めてまだ何か言いたそうにしていたけど、結局何も言わなかった。

 わたしはそれが気になって、後で聞いてみることにした。

「ところで真一郎、約束って何?」

「誰と何の約束したの?」

「そっ、それは……」

 今度は小鳥ちゃんと唯子ちゃんに問い詰められる相川君。

 返答に窮しているところを見ると、言い難いことなのかな。

「まっ、いいじゃねえか。いちいち細かいことなんて気にすんなって」

「でも……」

「何はともあれ、今日は宴会だ。ぱあーっと飲んで騒ごうぜ。酒でも飲ませて酔わしちまえばそのうち白状するって」

「それもそうですね」

 唯子ちゃんはそれに納得したようで、嬉しそうに頷いた。

 対する相川君は助け舟と思っていたまゆお姉ちゃんのその一言にショックを受けている様子。

 ごめん、相川君。こういうときのまゆお姉ちゃんをわたしは止められないの。

「マジな話はこのくらいにして宴会の準備しようぜ。大吟醸のいい奴出すからさ、飲んでけよ」

「喜んで」

 最初から大判振る舞いのまゆお姉ちゃんに、嬉しそうに反応するさくらちゃん。

「お姉ちゃんっ!!未成年にお酒勧めないの。さくらちゃんもそんな嬉しそうな顔しない」

「いいじゃねーか。別に飲んだからってどうこうなるでもなし。それにこいつかなりの酒豪なんだぞ」

「あっあはは……」

「さくら、お酒好きだもんな」

「そんなこと言って先輩だってなかなかいけるクチじゃないですか」

「あはは。まっ、まあいいじゃないか。美味しいんだし」

「ですよね」

 お酒の話で意気投合するさくらちゃんと相川君。

    *

「ほらっ、神咲。もう一杯」

「ああ、どうも……。それにしても美味しいですね〜これ」

「だろ?最近見つけたやつなんだよ」

 そう言いながらまゆお姉ちゃんは薫さんのグラスに液体を注ぐ。

 なんだか薫さんの顔が赤いけど、……まさか。

「お姉ちゃん、薫さんに何飲ませたの?」

「……もものジュースだけど」

「今の間は何っ!?

「ああもうっ、いちいちうるさいやつだな。佐伯嬢、やっちまえ!」

「はいですの」

 そう言って、理恵ちゃんは嬉しそうにわたしに抱きついてきた。

「理恵ちゃん、止めないで。わたしはお姉ちゃんを止めなくちゃ……むっ!?

 わたしが振り返って理恵ちゃんに講義しようとすると、先に何かで口を塞がれてしまった。

 唇に当たる柔らかい感触。それが理恵ちゃんの唇だって理解するのに数秒かかった。

 わたしが驚いて口を開こうとすると、逆に理恵ちゃんはその隙間からわたしの口の中に舌を入れてきた。

 軽く舌先を突っ突かれたかと思うと、ゆっくりと口内の壁を舐め回され、再び舌へ。

 今度は絡めるようにねっとりと……。

 ぴちゃぴちゃといやらしい水音が聞こえるのは理恵ちゃんがわたしの唾液を啜っているから。

 それに何だろう。

 理恵ちゃんから送られてくる液体は甘くて、ふわふわして、気持ち良いの……。

「……ふは〜っ!……な、なんてことするのっ」

「うふふ、ごちそうさまでした。それにしても、これ美味しいですね」

 そう言って表情を綻ばせる理恵ちゃんの顔も何だか赤い。

「だろう?しかもアルコール度数が半端じゃないから弱い奴はイチコロだぜ」

「なっ、なんてことを……きゅう〜」

 ああ、頭がくらくらしてきたよ〜。

「あらあら、知佳様、身体が熱くなってますね」

 いつの間にそこにいたのか、倒れそうになったわたしの身体を十六夜さんの腕が包み込む。

 いや、そのまま抱きしめて感触を楽しまれても困るんだけど。

「十六夜さんと御架月もどうだ?いい酒揃えてますよ」

 そう言ってまゆお姉ちゃんが小さな酒瓶を取り出した。

 神酒の朧月夜だ。

 そう言えばお兄ちゃんが一度でいいから飲んでみたいって言ってたっけ。

 そんな美味しいのかな?それを見た十六夜さんとみかちゃんがぱっと顔を輝かせる。

「ですが知佳様が」

「わたしは休んでたら平気だから」

「そうですか?では参りましょう御架月」

「はい、姉さん」

 そう言って二人はそれぞれ自分の本体を持ってまゆお姉ちゃんの方へとふわふわと飛んでいった。

 あっ、お兄ちゃんがねだってる。

 他の皆はどんなかんじかな……。

 わたしは壁にもたれて皆の様子を伺った。

「きゅう〜……世界が回る〜、小鳥がいっぱいだよ〜」

「きゃっ!!唯子っ、しっかりして」

「お、俺、水取ってくる。唯子、死ぬんじゃないぞ!」

「誰だーっ!!愛に料理作らせたの」

「くすん……。リスティ、そんな大声で言わなくてもいいじゃない」

 うわ〜、唯子ちゃんが愛お姉ちゃんの餌食になってる。ていうかいつ作ったんだろう。

 それにしても愛お姉ちゃん可哀想。娘に声を大にしてあんなこと言われちゃ凹むよね。

 だからと言ってわたしだって長生きはしたいからね。あはは……。

「望、これすごく美味しいのだ」

「どれどれ、あっほんとだ〜」

「ほらっ、猫達も味わうのだ」

「にゃ〜」

 美緒ちゃんは望ちゃんと猫達とはしゃいでいる。

「まあ、美凪さんもお一つどうぞ」

「これはどうも」

 こちらは美凪ちゃんとルリちゃんとさくらちゃんとリルちゃん、ムーンさんだ。

 さくらちゃんが美凪ちゃんにお酒を勧めている。

 ムーンさんもお酒飲めるんだ。美味しそうに飲んでる。

「ねえねえさくらお姉ちゃん、それなあに?」

「あら、リルちゃんもお酒に興味あるの?」

「おさけ?」

 興味津々にさくらちゃんを見上げるリルちゃん。まさか……。

「飲んでみる?軽いやつもあるし。ムーンさん、リルちゃんにお酒飲ませても大丈夫ですか?」

「大丈夫だと思います〜」

 やっぱりそうくるかーっ!

 わたしは慌てて立ち上がると、文字通りリルちゃんのところへ飛んでいこうとした。

 でも、悲しいかな。わたしは強力なお酒に酔わされていて、まともに歩くことが出来ない。

 おまけに、立ち上がった途端に酷い頭痛に見舞われた。

「うっ……」

 思わず頭を抱えて蹲る。

「リルちゃんにそんなもの飲ませるな――っ!!!!

 それでも、わたしは声の限り叫んだ。

「ムーンさんもいい加減な返事しないでください」

「ふぁい?」

「リルちゃんもあんなもの飲んじゃ駄目だよ。頭おかしくなっちゃうんだから」

「そうなの?」

「そんなものって……知佳さん、いくらなんでも酷いです。お酒に対する冒涜です」

 わたしの物凄い剣幕に怯みながらも悲しそうに抗議するさくらちゃん。

「お酒も朴訥もお姉ちゃんたちで十分なのっ!」

「それ何か違います。それに何気に酷いこと言ってます」

「ムーンさんは黙っててください!」

「はいっ」

「まったくうちの人達は……」

 わたしはリルちゃんを抱き上げると深く溜息を吐いた。

「あの、ごめんなさい」

 わたしに叱られたさくらちゃんがしゅんとしてそう言った。

「もういいよ。それにわたしも怒鳴ったりしてごめんね、なんかさっき理恵ちゃんに飲まされたお酒のせいで変になっちゃってるみたい」

「お姉ちゃん。どこか具合悪いの?」

「大丈夫だよ、ちょっと休んでたらすぐによくなるから」

「でも、お姉ちゃん何だか顔が赤いよ?あっそうだっ!」

 心配そうにわたしを見上げていたリルちゃんが、急に何かを思いついたようにそう言った。

 リルちゃんはわたしの腕から飛び降りると、自分の翼を広げた。

 その拍子に数枚の羽が舞い落ちる。

「ちょっ、ちょっと、リルちゃん!?

「うわ……あいつも羽根持ちかよ。ていうか、本物」

「綺麗……」

「知佳坊の羽に似てるのだ」

「ほんとだ〜」

 リルちゃんの羽に皆が口々に感想を述べる。

「えへへ。それじゃお姉ちゃんじっとしててね」

 そう言ってリルちゃんはわたしの額に手をかざした。

「あっ……」

 翳された掌から淡い光が放たれて、わたしの中に吸い込まれていった。

 暖かくて、すごく安心できる光だった。

 不思議と酔いが冷め、気分も楽になっていた。

「へえ、治癒能力があるんだ」

 薫さんが驚いた顔をしている。

 しばらくして、そっとリルちゃんが手を下ろしてわたしを覗き込んできた。

「お姉ちゃん気分はどう?」

「うん、すごくよくなったよ。ありがとう」

「えへへ、よかった♪」

「あっ、あの、どうして皆さんそんなに落ち着いていられるんですか?」

 そんな中、ルリちゃんが驚いたような顔をして皆にそう聞いた。

「あたし等はそーゆーの慣れてるからな」

「だね」

 それにわたしとまゆお姉ちゃんが苦笑しながら頷いた。

「それにホシノは普通じゃない奴だって気づいたからって友達やめるか?」

「いえ、例え常識外れでも見てしまったのならそれが事実ですから。それにリルさんとは友達でいたいです」

「なら、それでいーじゃねえか。案外世の中なんてあたし等が知らないことのほうが沢山あるんだぜ。それに、ここには他にも普通じゃない奴はいるしな」

「えっ?」

「あたしはこんななのだ」

 まゆお姉ちゃんの意図を察してか、美緒ちゃんがそう言いながら耳と尻尾を取り出す。

「わたしの羽は本物じゃないけど」

「同じく」

 そう言ってわたしとリスティもリア―フィンを広げる。

「私達は霊剣です」

 十六夜さんとみかちゃんも頷き、まゆお姉ちゃんが皆を見回して笑った。

「なっ。まあ、うちは結構変わってるけど」

「ふふふ、そうですね。それじゃあ改めてよろしくお願いします」

「こちらこそよろしく」

 皆を代表してお兄ちゃんが言った。

「そーいや、遠野はあんま驚かないんだな」

「わたしも皆さんと似たような者ですから」

「ほほお、このぽや〜んとした美味そうな顔のどこにそんな秘密があるんだ?このこの」

 美凪ちゃんの顔が餅のようにびろ〜んと伸びる。

 ほんとだ、すごい。って、感心してる場合じゃなかった。

「お姉ちゃんっ!女の子の顔をそんなに乱暴に扱っちゃ駄目でしょ」

「大丈夫です。いつものことですから」

「そうなの?って、いつもそんなことされてるのっ!?

「真雪さんは美凪さんを見つけたら取り合えずほっぺた引っ張ってますから」

「なっ、なんてことを……」

 わたしはショックのあまり手で目を覆ってしまった。

 




 あとがき

 こんにちわ、堀江紀衣です。

紀衣「今回は宴会ですね〜、皆さん楽しそうですね」

知佳「もう大変なことになってるんだから。さくらちゃんったらリルちゃんにお酒飲まそうとするし」

紀衣「さくらさんは未成年なのにお酒が大好きだというイケナイ人なのですね」

知佳「そーなの。イケナイ子なの」

紀衣「それにしても知佳さんはリルさんのことになると人が変わったみたいになりますね」

理恵「そうなんですの。しかも最近は私に構ってくれませんし」

知佳「そ、そんなことないって」

理恵「そんなことあります。この間だって……うう、しくしく」

 理恵、目頭にハンカチを当てて涙する。

知佳「はいはい、いーこいーこ」

理恵「なんか、ものすごくテキトーにあしらってません?」

知佳「ウソ泣きする子は知りません」

理恵「あら?バレてましたの」

知佳「その手にはもう慣れたからね」

理恵「え〜、つまらないですの」

紀衣「あはは、まあまあ。宴会はまだ続きますからお楽しみは最後にとっておくということで」

理恵「それもそうですわね」

知佳「えっ?まだあるの」

理恵「うふふ?楽しみですわね」

知佳「ええーっと……」

紀衣「それではまた次回でお会いしましょう」

 




いやー、ある意味地獄絵図。
美姫 「ううん、まだまだこんなものじゃないわよ〜」
にしても、理恵ちゃんと知佳が。
ある意味、今回の目玉!
美姫 「いやいや、そこだけじゃないでしょう」
まあ、そうだけどな。
そこが一番印象に残るぞ、あれは。
美姫 「ま、まあね。にしても、まだ宴会は続くみたいね」
更なる混沌が生み出されるのか。
美姫 「次回も待っていますね〜」
ではでは。



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