※今回はオリジナル用語と、原作のものをゆきっぷうが独自に解釈した用語を収録しています。

 

銀河天使大戦 The Another

〜破壊と絶望の調停者〜

 

用語解説編

 

 

アヴァン・ルース

 タクトと対を成すもう一人の主人公(ゆきっぷうオリジナル)。本名をアヴァニスト・V・ルーセントとしているが実はこっちが偽名。蒼い髪と瞳を持ち、その性格は陽気であり時として残忍でもある。

 地球勢力とヴァル・ファスクの最終決戦中に起きたクロノ・クエイクによって壊滅状態となった世界を復興するべく、出現した白き月の使者として皇国の歴史に干渉した。その活動には諸説あるが、一応白き月を建造した科学者というのが一般的見解。

 科学者の肩書きに相応しい実力を持つアヴァンだが、もともと旧時代では機動兵器のエースパイロットであった。その力量はかなりのもので、エオニアの反乱の際には独自に開発していたRCSで戦場を駆け抜け、ヴァル・ファスク事件ではEMX02コスモに搭乗して多大な戦果を挙げた。しかし一方では様々な策謀を企て、テロ組織に兵器や物資を供給し、また自身も皇国軍に戦闘を仕掛けていたようである。

 第三章において皇国軍・エルシオールと敵対する姿勢をとっている彼だが、その真意は不明。もしかしたら皇国打倒やリフレジェント・クリスタルの保護などとは別のところにあるのかもしれない。

実はその肉体にリフレジェント・クリスタル・オリジナルを内包しており、絶大な能力と不死不滅の肉体を有する。生身での戦闘能力はすでに人間の領域を逸脱しており、本編中に描写はないが宇宙服を着なくても宇宙空間で活動できる。また人型機動兵器の操縦においてはエンジェル隊もまったく寄せ付けないレベルで、機械工学などにも精通している。RCSシリーズは彼の設計によるもの。

かなり長生きで実年齢は八億とんで二千三百六十五歳というご老人。よくユウとユキに『おじいちゃん』と馬鹿にされている。しかし長生きしている割にはかなりガキっぽい面も多い。

 キャラクターそのものは五年前、ゆきっぷうがまだ駆け出しのころに出来上がっていた。しかしあまりの『あんぽんたん』さ故に……(以下第三章一節あとがきを見てください)。

あらゆるメロン(スイカも含む)をこよなく愛しており、エルシオール内の公園にこっそりメロン畑を作っていたが収穫することなく裏切っていった……

 

アヴァン「俺のメロン返せっ! 返せぇぇぇぇぇっ!」

 

RCS

 アヴァン、ユウ、ユキの搭乗機。リフレジェント・クリスタルを動力源に利用した人型機動兵器である。多目的戦闘システムユニットであるこの機体は量産化を想定しており、完成すれば種もかくやの駄目っぷりを発揮する予定。

 詳細な設定は第一章二節や第三章一節あとがきを参照してください。

 

アウトロー

 タハ乱暴氏作“Heroes of Heart”シリーズからの友情出演。同じく友情出演の闇舞北斗が愛用するスーパーバイクだったが、エルシオールと合流してからさらに磨きがかかった様子。特に十手ハンドはゆきっぷう自慢の一品である(特許申請中)。

 ゆきっぷうの妄想とオーバーテクノロジーによって擬人化され、ハッピートリガーのサブパイロットとして活躍している。これについてはタハ乱暴氏と幾度に渡る協議の末に実現させていただきました。

ただその外見的特長や戦闘描写を見る限り……種の人に似ているかもだが気にしてはいけない。そのうちマカダミアンっぽいナッツが頭の奥で弾けるかもしれない。女装が似合う美少年。

現在ゆきっぷうが立ち絵を鋭意制作中だがタハ乱暴氏との兼ね合いからかなり難航しているようである。……そりゃ犬耳つけちゃったらねぇ?

ちなみにアウトローの声を担当したという声優さんは???

 

アウトロー『ごめんなさいマスター。僕は新しいご主人様がいいんです』

 

アンス・ネイバート

 元々は白き月の技術者だったがエルシオールの整備班・副班長を任されていた。エオニアの反乱終結後は軍の技術仕官となり、アヴァンの遺産をもとに発案した『G PLAN』の遂行責任者を兼任してGALAXYの開発を進める。

 母を早くに亡くし、傭兵であった父との二人暮しであったがその父もアンスが十歳の時に行方不明となった。その後独力で機械工学を学び、彼女自身の才能もあって白き月に技術者として招かれることになる。

 特技はドライバー投げ。これが命中した物は機械などの人工物であれば、たちどころに解体されてしまう恐ろしい必殺技である。

 ちなみに第二章終了時で実は24歳。乙女でベイベーなお年頃だったりする。アヴァンとは何だかんだで結ばれたようだが、実際はお互いに愛の告白などは一切していない。いわば流れで付き合うようになった、自然発生型カップルである。

 またアンスはアヴァンの初恋の女性と瓜二つと言っても過言ではないぐらいにそっくりらしい。そのことが後にアヴァンに大きな影響を与えていることは言うまでもない。

 

アンス「だ、だって……普通は男の人がリードするものでしょう?」

 

ヴァニラ・H(復活ver.)

 アヴァンによって非業の死を遂げたヴァニラが、諸々の(主に大人の事情で明かせないような)偶然が重なったことによって復活した真・メインヒロイン。

 EMX01GA『ギャラクシーエンジェル』の戦闘支援A.I.という形になっているが、アウトローに使われているホログラム・システムと質量再生回路によって生身とまったく変わらない。しかも機体のシステムと直結したため、人間離れした情報処理能力も有している。まあ、子供を生むことはできないだろうが一応大人のABCOKらしい。

 その正体はヴァニラ自身ではなく、彼女の記憶と人格情報―――――魂を移植したリフレジェント・クリスタル・レプリカ。本来ならば、移植の際に記憶の一部が欠損してしまうのだが、そもそも移植のキーアイテムであった『ランファの御守り』とEMX01GAに搭載されていたクリスタル、およびHSTLによって問題は解決したらしい。

 言い方を変えればゆきっぷうのスキル『ご都合主義(偽)』によって見事復活を遂げた悲劇のヒロイン。

 

ヴァニラに会いたくてどうしようもない病

 第二章二節でタクトがヴァニラに言った謎の病。いわゆる恋煩いなのだが分類すると感染病の一種。『一度発症すると欲求を解決するまで微熱とともに頭痛、動悸、息切れ、関節痛といった症状が続き、体力も非常に低下するためほかの病気を併発しやすく、中世ではこれにかかると最悪死に至ることもあった』とゆきっぷうは勝手に定義している。

 治療は簡単なようで難しく、場合によっては一生完治しないこともある恐ろしい難病なのである。

 

ヴァル・ファスク

 外宇宙からの侵略者。かつて地球を発った移民船団が先祖であり、遺伝子改良によって別種の生命体へ進化したと言われている。出立から一世紀の後に地球へ帰還するも地球政府に受け入れられず、種の存亡をかけた全面戦争に突入することになる。

 ちなみにタクトは彼らに創られた人造兵士の一人で、赤子の状態でクロノ・クエイクに巻き込まれて現代のマイヤーズ家に拾われた。

 

HSTL(超高速戦術情報制御ユニット)

 ギャラクシーに搭載されているパイロット・サポートシステム。機体背部の大型レーダーユニットが自機を中心とした広範囲におけるあらゆる情報を計測し、算出された可能性をパイロットにフィードバックする。通常は手元のサブディスプレイに表示される。しかしパイロットの脳波が(戦闘で興奮するなどして)一定値を超えるか、コックピットのリミッターを解除すると直接脳へ伝達する方式に切り替えられる。

これは極限状態の操縦者により的確に情報を伝え、行動させるためのもだが同時に脳にかなりの負荷を強いることになる。第二章四節のブレーブ・クロックスとの戦闘ではタクトの脳波に反応して切り替わり、同章五節のカミュ戦ではタクト自らリミッターを解除している。カミュ戦直後にタクトが倒れたことからも、かなりの負担となっているようだ。

ヴァル・ファスクとの最終局面において本星に降下するネフューリア艦を撃ち抜いた際にもHSTLは起動していたが、ヴァニラとH.A.L.O.によってタクトへの負担はかなり軽減されていた。

 ベースとなったのは言うまでもなく新機動戦記に登場したゼロ・○ステム。その理論をもとにアンスが開発したのがHSTLであった。

 

A.A.UNIT(エンジェリック・アームド・ユニット)

 ギャラクシーの火力・機動力・防御力を向上させるため開発された追加兵装。紋章機の七番機をベースにドッキングジョイントとNCF(ネガティヴ・クロノ・フィールド)キャンセラー、武装に予備のハイパーキャノン一門、レールキャノン、ミサイルランチャーなどを搭載したもの。七番機自体のコックピットは排除されており、代わりにギャラクシーのコックピットが副座のものに換装されている。

 対ネフューリア戦に投入され、タクトとヴァニラが搭乗したギャラクシーによって運用された。HSTL(超高速戦術情報制御ユニット)と相まってその威力は凄まじいものであったが、トランスバール本星に落下するネフューリア艦を迎撃した際に大破・消失している。

 

核兵器

 人類史上、最大・最強・最悪の広域戦略兵器で大量殺戮兵器。生物兵器や化学兵器と合わせてABC(アトミック・バイオ・ケミカル)兵器とも称される。

種別としては原子爆弾、水素爆弾、中性子爆弾の三種類があり、中性子爆弾が最も威力が高い。原爆はウランやプルトニウムの原子核反応を利用した爆弾である。さらに水爆は原爆を雷管として利用し、重水素や三重水素の核融合反応を誘発させる仕組みの爆弾である。

 中性子爆弾は水爆の一種で、これは爆発時の中性子線の割合を高めたもの。熱などへのエネルギー転換が少なくなっているため建築物などへの被害は(比較的)少ないが、その分多く放射される中性子線(いわゆる放射線)によって人間などの生物に放射線障害によるダメージを与えるというもの。

 惑星アトムでブレーブ・クロックスが皇国軍殲滅に投入したのは小型の水爆で、中性子爆弾ではない。

 

神代久美

 惑星アトム行政府・総理大臣の養女にして、アトム革命軍首領ブレーブ・クロックスの実子。本当は陽気でお茶目で優しい子なのだが、どんな因果か今回の事件に巻き込まれた。

 家庭教師兼お目付け役の大上院通弘に初恋中。

 

ギャラクシー

 EMX01 GalaxyG planによって開発されたエンブレム・モジュール(以降、EM)で、機体詳細は第二章二節あとがきを参照していただきたい。

 第二章で多大な戦果を挙げた本機はそのまま皇国防衛特務戦隊――――すなわちエルシオールに正式に配属されることとなった。しかしアヴァン離反の際に彼のコスモと交戦、大破している。

 

 ギャラクシーエンジェル

 EMX01GA。白き月が軍の命令系統から離れて開発した儀礼用EM。大出力のジェネレーターと最新式の推進機関を持ち、およそ現行の全EM中最大のスペックを有するモンスターマシン(詳細な設定は第三章三節参照)。

 機体名称が原作タイトルと同じ。しかし無用な混乱を避けるため本編中では『GA』と略されることが多い。

 スペックだけ見ると種死の主人公機(NT仕様)を追いつけ追い越せの勢いだが、そこらへんのパワーバランスはゆきっぷうも一応考えているらしい。ただ考えているだけなので活用されるかは不明。しかもトンデモな必殺技まで用意しているとか(汗)

 ちなみにGAは開発の過程で二機のテストヘッドが設計されていたが、いずれも『現状では実現不可能』とされて廃案となっている。が……いつかきっと、意外な形でロールアウトしてくれると信じている今日この頃。

 

“クラッシュランナー”CR−PM自走式機雷

 新型自走機雷。起爆すると広範囲に大出力の電磁波を放射し、電子機器を破壊する。起爆方式は遠隔制御だが、事前に設定すればパッシヴセンサーが接近する熱源を一定距離内で感知した場合も起爆させることが可能。

 本編で登場したのは現時点では一度きり……になるかもしれない。

 

グラビティ・スタピライザー(GS)

 紋章機に搭載されている重力式機動制御補助装置。従来の宇宙空間での機動制御は機体各部に設置されたバーニアなどから推進剤を噴射させて、機体の運動方向を変える方式だった。しかしこの方法では、高機動時における機体制御が不十分になる(制動力が推進力に打ち負けてしまう)ため、最悪コントロールを失ってしまう可能性すらあった。

 そこで紋章機に採用されたのが、このグラビティ・スタピライザーである。これは重力制御によって慣性中和効果をコントロールし、機体の持つ運動エネルギーのベクトル(進行方向)を無理なく変更することを可能にした。また加減速の際に発生する極度のGもほとんど中和することができ、パイロットへの負担を大きく軽減している。

 紋章機以外ではアヴァンのコスモに小型化させた試作品が搭載されている。ただコスモの場合は、機体制御ではなく剣撃モーションの反動を軽減するためのものらしい。

 

グラビティ・スタピライズド・スラスター(GSS)

 重力式機動推進機関。グラビティ・スタピライザーの発展系で、補助ではなくこれ単体で完全に機体機動そのものを行う推進システム。重力制御の対象を運動エネルギーのベクトルだけでなく、推進装置や機体の間接駆動までサポートし、文字通り『目にも留まらぬ動き』を実現している。

 しかしGSSの制御は従来のOSでは不可能に等しく、特殊なシステムをつんでいるEMX01GAでなければ運用できない代物になっている。

 ちなみに、グラビティ・スタピライザーは紋章機の突飛な機動を可能にする、言わば『辻褄合わせ』としてゆきっぷうが考案したもの。どこの戦闘機がその場で宙返りして必殺技撃てるんだよ、なんて叫んでいた昔……

 

クロノ・ツインエンジン

 ギャラクシー及び量産型ギャラクシー“ヘクトール”に搭載されている動力機関。従来のクロノ・ストリングスエンジンを人型兵器に搭載可能なまでに小型化し、それを二連装式に改造したもの。量産機の運用には問題ない性能を有していたが、ギャラクシーはHSTLの装備によって出力不足に陥ってしまうという問題があった。

 

クロノ・クエイク

 重力と星系の崩壊とそれに伴う時空間歪曲現象。別名、時空震。その原因は定かではないが地球を含む太陽系を崩壊させ、銀河一つをまるまる作り変えてしまったほどの大規模な宇宙災害である。原作ではヴァル・ファスクが用意したクロノ・クエイク爆弾による人災であったが、本編では完全な自然災害(?)となっている。

 一説によるとこれは平行世界で起こった重力崩壊や時間崩壊が連鎖反応を起こしたのではないかと言われているが、その真実を知る男はこの世に一人か二人であろう。古代文献を紐解くとこれとよく似た宇宙災害の存在が記述されており、こちらは『ヒドゥン』と呼ばれている。

 

欠番機

 当然ではあるがG Planにもデスク上のプランのみで廃案になった欠番機が存在する。二つのプランが立案されたがいずれも現状では完成させることは不可能と判断され、抹消された。このデータは後にEMX01GAの開発にフィードバックされている。

 ガ○ダムでいうところのいわゆるMSVなどに該当する。こういった裏設定のみで存在する機体や、筆者の事情で本編に登場させられなかった機体が色々

とあるのだが、それはいつかの機会に……え、そんな機会はない?

 

MS−14A(S)ゲルググ

 ジ○ン公国最強の量産型MS。公国製のMSでは初めてビーム兵器を携行し、高いスペックを誇るなど、極めて優秀な機体である。しかし実戦投入が大戦末期であったこと、操縦システムが従来機と異なっていたことなどから生産数は少なく、一部のエリート部隊やエースパイロットに支給されるに留まったとされている。

 本編ではアウトローの乗機としてエルシオールに搬入されており、そのカラーリングから考えて、おそらく『悪夢』の人が以前に使っていたものかと……

 

皇国防衛特務戦隊

 エオニアの反乱後、皇国宇宙軍が女皇の勅命を受けて編成した特殊部隊。エルシオールを旗艦とした艦隊であり、紋章機とEMで構成された機甲部隊を擁する。戦隊長であるタクトには正規軍司令官以上の権限が与えられており、状況しだいでは軍とは独立して活動できる。

 しかし実際は皇国軍総司令部のリフレジェント・クリスタル探索のための部隊としての位置づけが強く、第三章ではエルシオール単艦での捜索任務が与えられていた。それによって総司令部の陰謀を阻止する形で、エルシオールが最終的に本来の任務を果たしたことは皮肉としか言いようがない。

 

シェイル・マンハッタン

 皇国宇宙軍特別監査部・SDT所属の軍人。金髪にグラマーボディ、つぶらな瞳がチャームポイントのセクシーウーマンだ。ただし、ひとたび戦闘モードになると一蹴りで人間を惨殺できるフリークス。

 その正体は旧時代に開発された『コンクルー』と呼ばれる人型生物兵器。およそ白兵戦では皇国最強といえる存在でもある。

 同僚の大上院通弘とは長い付き合いだが、彼がいつ久美に手を出すのか肝を冷やしているとかいないとか。

 

G Plan

 正式には「トランスバール皇国人型機動兵器開発計画“Galaxy Plan”」。通称G Plan。皇国宇宙軍が新たに採用・推進している機動兵器開発計画。計画責任者はアンス・ネイバート。

 汎用人型機動兵器の開発・量産化が最終目標で、その一号機であるギャラクシーは特に汎用性を重視した設計となっている。HSTLの搭載によって機体バランスが崩れたものの、ヴァル・ファスク戦役において凄まじい戦績を収めたことにより大々的な導入が決定する(量産化はすでに始まっていた)。

 第三章開始前に決定した二次戦力整備計画の発動と同時にG Planは解体される運びとなったが、その成果はしっかりと引き継がれている。

 ちなみに皇国宇宙軍において一次戦力とは戦艦や巡洋艦などの艦隊戦力を指し、エンブレム・モジュールや歩行戦車などの中・小規模兵器は二次戦力に当たる。

 

ストライクフルバースト

 アウトローを組み込まれたハッピートリガーの最大必殺技。アウトローの新機能『ハイパーマルチロックオン・システム』によって最大120のターゲットを同時にロックオンし、ハッピートリガーの全火力によってこれを粉砕するスーパーコーディ○イターも真っ青のMAP兵器である。一度の発射でハッピートリガーの総エネルギー量の半分以上を消費するが、威力は世界中の元気を集めた光の球に匹敵することもある。

 

大上院通弘

 皇国宇宙軍特別監査部・SDT所属の軍人。端正な顔立ち、すらりとした長身はまさにハンサム・ガイ。どこぞの00ナンバースパイみたいな奴である。

 惑星アトム総理の一人娘、神代久美の家庭教師兼護衛としてシェイルとともに任務に就いていた。事件後も同じ役職を賜って内心大喜びしていたとか。

 久美に対し恋愛感情を抱いているかどうかは不明だが、垣間見せる優しい視線は彼女だけのもの……byシェイル

 

ハイブリッド・クロノ・ツインエンジン

 EMX01GA“ギャラクシーエンジェル”に搭載されている超高性能エンジン。ギャラクシーのクロノ・ツインエンジンにさらなる改良を加え、リフレジェント・クリスタル(レプリカ)を組み込んだことにより、瞬間最大出力8万kW以上、連続稼働時間90000時間以上という破格の性能を有する。またこのリフレジェント・クリスタルにはヴァニラ・Hの人格が投影されており、これは戦闘支援A.Iとして機能する。

 

“パエトーン”RMW−P大型戦術誘導弾

 エルシオールに新しく導入された高威力のミサイル。従来のミサイル発射システムで使用でき、命中すれば戦艦クラスでも一撃で轟沈できるだけの威力を誇る。ちなみに名称は造語。

 

立体的戦略対応型・空間制圧機動兵器『ハーネット』

 ネフューリアが投入した大型機動兵器。その構造やコンセプトは人型ではなく、戦略衛星に近い。機体の至る所に重力衝撃砲やミサイル・ランチャー、有線制御式ワイヤークローなどの兵装を搭載し、堅牢な装甲は戦艦の主砲でさえ容易く弾き返す。搭乗者は生体コアとして機体と物理的に結合し、乗り込んだが最後、人としての形をとどめて生還することはできない。ヴァル・ファスク戦役の最終局面でカミュ・O・ラフロイグを組み込んだ機体がエンジェル隊と交戦、撃破されている。

 黒き月のコンセプトを忠実に再現したとも言うべき兵器だが、機体そのものの設計と開発は旧時代に行われていた。当時は専用に調整されたクローンの脳髄を制御システムに組み込んでおり、逆に言えば普通のパイロットでは乗りこなせない機体だった。しかし試作機がロールアウトした段階で研究施設もろともアヴァンが破壊したらしい。その後データだけが回収、黒き月に保管されていたところをネフューリアが発見し、復元したというわけである。

 

秘奥義 光速剣・カンフー斬り

 ヴァル・ファスク戦役の最終局面において出現した巨大機動兵器『ハーネット』を撃破するべく放たれた、アヴァンとランファの合体攻撃。

カンフーファイターの上部にコスモが取り付き、同時に加速。気分的にはマッハ100ぐらいのスピード(実際はそこまで出てはいないが)で突撃し、最大出力のフラッシャーエッジで敵を切り伏せるというもの。

 そこはかとなく竜巻斬艦刀っぽいが気にしてはいけない。事実、攻撃時に背景が夕日沈む日本海になったり、宇宙空間にもかかわらず雨が降ったりと、どこかの固有結界みたいな現象は起きていないのだし……

 

ブレーブ・クロックス

 革命家にしてMSパイロット(?)。49歳。惑星アトム出身で、現地の皇国軍と長年にわたって構想を続けてきた革命組織のリーダーである。根っからの武人で、最後まで皇国の体制による圧政に立ち向かう姿勢を崩さなかった。また戦争という矛盾の上に成り立つ事実をタクトに突きつけ、乗り越えさせるきっかけを作った。ある意味タクト以上の英雄だった男。

……とまあ、かっこいい肩書きがつらつらと並ぶわけですが、実は当初、第一章の番外編(ギャグ仕様)オンリーというシナリオの、一発キャラだった不遇の男。それがキャスト不足による(何!?)再出演の結果、こんな男気溢れる熱血漢に生まれ変わったのだった。

 エルシオールによる惑星アトム行政府奪回作戦では自ら人型発掘兵器『グ○』で迎撃にあたり、タクト駆るギャラクシーと壮絶な死闘を繰り広げた。無論、あの有名すぎる台詞を叫んだ後、戦死。惜しまれる最後であった……

 ちなみに浩さんの名台詞「ザ○とは違うんだよ、ザ○とは」によって搭乗機が決定した経緯もあっちゃったりなかっちゃったり……しちゃいますのでございますですの。

 

多種構成型異星人『べ〜た』

 第二章番外編でランファとアポリオン(闇舞北斗)に希少元素を奪われた珍妙な多種形炭素生命体群。元ネタは言わずもがな、アレである。

 マラブヴ星系第一惑星(といっても一つしかないが)オルタネリア星に生息し、地上の80%以上を支配下においている。『はいぶ』と呼ばれる巣を持ち、圧倒的物量と的確な戦術で襲い掛かってくる。記録によれば、過去にオルタネリア星最大級の『はいぶ』に突入して中枢の破壊に成功した部隊があったらしいが、真偽のほどは不明である。

 ちなみに最初、第二章番外編を読んだタハ乱暴氏との間で

 

タハ乱暴「いや、もう何も言わん」

 

ゆきっぷう「へ?」

 

タハ乱暴「何も言わんとく」

 

ゆきっぷう「なんで?」

 

 みたいな会話が繰り広げられたとか。

 

ヘクトール

 形式番号EMS(エンブレム・モジュール・スタンダード)−02。艦隊支援を目的に開発された皇国軍初の量産型EM。両肩に大口径レールガン一門と対艦ミサイルポッド一基を装備し、高い砲撃戦能力を持っている。また状況に応じてライフルやビームセイバーなどの対EM戦装備に換装できる。

 百機以上の先行量産型がオペレーション・リカバームーンに投入されるがフィアネスとエンジェル隊、RCSによって多数撃破されてしまった。しかしスペックデータではギャラクシーをわずかにではあるが上回っており、OSの改良もあってかなりの傑作機に仕上がっている。

 

闇舞北斗

 タハ乱暴氏作“Heroes of Heart”シリーズからの友情出演、と言いながらアウトロー共々すっかりレギュラー化している。

 ルフト配下の諜報員だったが、エオニアの反乱時はレジスタンスを率いて反乱軍と戦闘を繰り返していた。その後はアポリオンを名乗り、テロリストの鎮圧に向かうフォルテとランファに接触。二人に協力して任務を遂行するがドサクサに紛れてアウトローを連れて行かれてしまった。

 それからはアルコールを求めて様々な星系を旅し、エルシオールとヴァル・ファスクの最終決戦が終結すると同時に本星へ帰還。ルフトから特命を帯びて秘密工場で最終調整中だったEMX03“フィアネス”を受領した。ちなみにこの間、ランファとは定期的にメールのやり取りをしていたらしく、休暇の際には共に辺境の惑星でデートしていたとか。

 優れたバトルセンスを持ち、銃の腕前も格闘戦能力もトップクラス。困っている人は放っておけない性格でアルコールに目がない。

 アヴァンとは銀河天使大戦が始まる前から複雑な因縁を持っており、今回の一連の事件(古代EDENの崩壊、エオニアの戦乱、ヴァル・ファスク戦役、アヴァン離反)とも深く関わっている。

 

北斗「俺はすべての酒……おほん、人類のために戦っている。だから世界を一握りの連中の好きにさせるわけにはいかない」

 

 

ユウ・ユキ

 アヴァンの養女(?)にして自称“お嫁さん”。アヴァンと同じ蒼い髪と瞳を持ち、影に日向にアヴァンをサポートする双子の姉妹。髪型で見分けることができ、ユキはロングでユウはショート(黒ニーソによる絶対領域有り)。彼女たちが幼い頃、紛争地帯で孤児だったところを拾ったのがアヴァンだった。

 アヴァンLOVEな二人だがその感情を表に出すことはめったにない。しかし時折見せる彼への絶対的な信頼と遠慮無しのスキンシップ(暴力)が何よりの証拠。それ故ちとせやシヴァ、アンスにとっては最大最強のライバルとなっている。

 ファミリーネームは「ルース」。彼女たちはリフレジェント・クリスタル・オリジナル(アヴァン)に取り込まれ、使役されている使い魔でもある。

 

 

リフレジェント・クリスタル

 ロストテクノロジーの一種である超高エネルギー結晶体。かつて巨大兵器の動力として使われていたと考えられている。白き月や黒き月の動力にも使われており、その機能は出現から数百年経った現在も衰えていない。

 また一種の情報媒体でもあり膨大な情報量を記録できる。白き月の中でも最も機密度の高い情報はクリスタルに直接入力、封印されている。

 リフレジェント・クリスタルにはオリジナル、レプリカ、ダミーの3タイプの存在が確認されており、白き月や黒き月に使われているのはレプリカだとされている。

 白き月や黒き月を造り上げた別文明がリフレジェント・クリスタル・オリジナルを持つ別文明と遭遇し、そこから得た技術とレプリカ(オリジナルのみが精製可能)を元に造り上げたのがダミーである(惑星アビスフィアで回収したクリスタルはダミー)。

 なおRCS、コスモ、フィアネス、ギャラクシーエンジェルのエンジンに使用されているものはレプリカとなっている。入手経緯は不明だが、フィアネスの場合は闇舞北斗が持参したものを使用しているらしい。

 ちなみにRCSは『リフレジェント・クリスタル・サポーテッド』の略。

 

リンス

 シャンプーと対を成す頭髪洗浄剤……ではなく、アヴァンのかつての恋人。本名はリンス・ハーネット。ある兵器の被験体として生み出されたクローン。彼女を育成していた研究施設は異星人の攻撃によって崩壊し、その廃墟で細々と暮らしていたところをアヴァンに発見・保護された。

 二人はすぐに恋に落ちたが、クローンであるリンスの体は常人に比べ著しく寿命が短かった。彼女の死後、なおも兵器利用せんと開発プロジェクトはその遺体を強奪していった。悲恋を覚悟していたアヴァンだったがこれには激怒し、プロジェクトの開発施設を試作機もろとも攻撃・壊滅させている。









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