『第六夜 最後の聖戦』
序曲
大陸の命運を決するとさえ言われたシアルフィ平原における決戦は解放軍の勝利に終わった。皇帝アルヴィスは
シアルフィ城におけるセリスとの一騎打ちに破れ戦死した。
フェリペ等炎騎士団の生き残った僅かな者達もヴェルトマーの神器聖炎ファラフレイムがアルヴィスの甥アーサーに受け継がれたのを見届けると皆主君の後を追った。アルヴィスの下大陸最強と謳われた炎騎士団は完全にこの世から消え去った。
最早ユリウスの劣勢は明らかであった。ユングヴィ、エッダ、そしてシアルフィを完全に掌握され残された騎士団はフリージの雷騎士団とバーハラの光騎士団のみであった。だがユリウスは雷神イシュタルを光騎士団と共に駐留させヒルダに雷騎士団を授けフリージを護らせたうえで自らはマンフロイを筆頭とする己が腹心達と共にバーハラで無気味な沈黙を守っていた。
一方解放軍はシアルフィ会戦の戦後処理及び補給等を終えシアルフィ、エッダの二方面からドズルへ向けて進撃を開始した。遂に最後の戦いの幕が開いた
いよいよ最終章が幕を開ける!
美姫 「果たして、どんな結末が待っているのかしら…」