第四幕 再会
レンスター城における攻防戦とレンスター〜アルスター間における会戦、この二つの戦いに見事な勝利を収めた解放軍は休息の後そのまま敗走するフリージ軍を追撃に移った。まず主力はレンスター方面を進みリーフ達と合流した後追撃し、セリスはオイフェ等と共にベルファスト城のゼーベイアと合流し森林から北上しフリージ軍の退路を脅かさんとしていた。
「やはりベルファストから来ていますか」
解放軍の動きは退却するイシュタルにも伝わっていた。後方を振り返った。遠くからでも解放軍が砂埃をあげ追ってきている。
「然るべき将を森の出口へ派遣しましょう。このままでは我が軍はコノートへ達する前に挟撃され全滅してしまいます」
「しかし誰を・・・・・・」
参謀の言葉にイシュタルも黙り込んだ。どの者も疲れきり到底解放軍の猛攻を持ち堪えられそうにない。だがこのままではイシュタル自身の言葉通り退路を絶たれる。どうすればこの危機を凌げるか、彼女が逡巡したその時誰かが言った。
「じゃあ俺が行くよ。ずっと出番が無くて暇だったしな」
その声はファバルのものだった。イシュタルが振り向くと親指で自身を指差しながら立っていた。
「ファバルさん・・・・・・」
彼はニッと笑った。
「要は森から来るシアルフィの奴等をこっちがコノートへ逃げ込むまで足止めしときゃいいんだろ。任せときなって」
「しかしシアルフィ軍は・・・・・・」
「まあ堅いことは言いっこなし。俺を信じなさいって」
いささか子供っぽいファバルの強引な言葉にイシュタルは思わずクスッと笑った。
「解かりました。ではベルファストの方はファバルさんにお任せしますね」
「そうこなくっちゃ。じゃあ向こうに行ってくんな」
そう言うや否や森の出口の方へ駆けて行った。疲れを知らないのか信じられない速さであった。
「何か大きな赤ん坊みたいな人。けれど話していると穏やかになれるわ」
イシュタルは駆けていくその後ろ姿を眼を細め頬を緩めて見送っていた。彼女は気付かなかったがファバルの手にしている長弓が淡い光を発していた。
イシュタルの迅速かつ的確な指揮によりフリージ軍は何とかトラキア河西岸まで辿り着いた。次々とトラキア河に架けられた大橋を渡り用意されていた船に乗り込んでいく。
「急げ!遅れるな!」
指揮官や将校達が急がせ古参下士官の叱咤が飛ぶ。橋を駆けて行き船を急いで漕ぎ出す。
「後でどれ位かかります?」
イシュタルは殿軍の指揮を執りつつ将軍の一人パルマンに問うた。
「三十分程です」
イシュタルはチラリと砂塵を巻き上げながら突進して来る解放軍を見た。ギリギリのようだ。
「全員渡りきったら船と橋に火を放って下さい。シアルフィ軍に利用させてはなりません」
「解かりました。では殿下、私共と共に最後に橋を渡りましょう」
「いえ」
イシュタルはパルマンの言葉に頭を振った。
「橋と全ての船が焼け落ちるまで、この雷神イシュタルはシアルフィの者達を一兵たりとも河を渡らせません!」
「何と・・・・・・!」
パルマンはイシュタルを見た。稲妻が身体中から発せられバチバチと音を立て左の手の平には数個の小さい雷球が浮かんでいる。黒い瞳は燃え上がり銀の髪は生物の如くうねっていた。右手は数条の雷が絡み合い緑の光を発していた。
解放軍はトラキア河の西岸に達した。目指すトラキア河の大橋はもうすぐそこである。
「よし、見えたぞ!」
ディーンが竜を飛ばし橋へ向かう。橋の前に一人の人影があった。
「あれは・・・・・・」
ディーンはその人影が誰であるか即座に解かった。すぐに進むのを止めた。
「どうしたの、ディーンさん」
カリンが追いついてきた。エダやフェミナ達も続く。
「あれだ」
ディーンが人影を指差す。カリン達もその人影を認めた。
「・・・・・・雷神イシュタルね」
エダが左に動きつつ呟いた。
「けれど立ち止まるわけにはいかないわ」
フェミナが右へ動いた。カリンは上へ動く。
「行くぞ!」
ディーンの号令一下四騎は四方へ向かう。そして同時に急降下攻撃を仕掛けた。そのままイシュタルへ突き進む。気負いは無かった。幾多の戦いにより鍛え上げられた彼等はアルスターの時のようにイシュタルの圧倒的な気の前に動けないという事は無かった。敢然と突っ込んで行く。その時だった。
イシュタルの身体を巨大な雷球が包んだ。彼女が右手を上空に突き出すとそれはその巨大さからは信じられない速さで放たれた。
「トゥールハンマー!」
雷球がディーン達に襲い掛かる。四人はそれを咄嗟にかわした。
「!!」
雷球が大爆発を起こした。大気が揺れ水分が蒸発する音が聞こえる。
「どうした!」
アーサーやブライトン達騎士団と残りの天馬や竜騎士達が来た。
「前に出るな!」
ディーンが叫んだ。皆その声に思わず止まった。
トゥールハンマーがアーサー達の前で炸裂した。ディーンの言葉通りにしなかったならば確実に死んでいた。
「一体どうしたの?早く進みましょうよ。うっ・・・・・・」
マチュアや他の歩兵、魔道師達も足を止めた。進めば絶対的な死があざとを開いて待っているからだ。
「あれがトゥールハンマーかよ、フリージにいながら初めて見たぜ」
アミッドが冗談混じりに、しかし冷や汗を滝のように流しながら言った。
「空気がビリビリ鳴っているわ。信じられない魔力ね」
リンダが顔を蝋の様に白くさせて言った。
橋と船に火が点いた。たちまち紅蓮の炎が包んでいく。
「チッ、えらい事になっちまったな」
アルバが舌打ちした。河を炎が埋め尽くしていく。
「どうする、一斉に攻撃するか?」
パーンが彼にとっては非常に珍しい事であるが真顔で皆に問うた。
「全員死ぬぞ」
それに対しトルードがボソッと言った。
「このまま手をこまねいているしかないのかよ。ここまできて」
フェルグスは燃えていく船と橋を見て悔しさを顔に滲み出させている。
橋と船は赤く燃え上がり崩れ落ちながら澄んだ青い河に浮かんでいる。その前には緑の光を全身から放ちつつ黒い服のイシュタルが立っている。
「姉様・・・・・・」
ティニーは白い肌を炎で紅に照らすイシュタルを哀しみを含んだ瞳で見ていた。
一方アルスター北東の森林地帯から回り込もうとしていた解放軍別働隊もファバルによって足止めを受けていた。
「参ったな、これは容易に進めないぞ」
シャナンは森を見ながら忌々しげに言った。
「森に潜まれては攻撃が困難です。軽率に行けばあの者達のようになります」
オイフェは前に倒れている数人の盗賊達を指差しながら言った。どうやら戦乱に紛れ込み村を襲うつもりだったらしい。どの者も一撃で額や心臓を貫かれている。
「しかし相当な弓の使い手だな。ジャムカやブリギットよりも上かもしれん」
レヴィンが感嘆の声すら出している。
「叔父上や叔母上よりも・・・・・・」
レスターが眉をしかめた時不意に後ろから声がした。
「何〜〜に深刻な顔してんの?」
パティだった。この場に着いたばかりでどうも状況が判っていないようだ。
「森に弓使いが潜んでいましてね。迂闊に進めないんですよ」
フレッドが状況を説明する。
「何だ。それだったらその弓使いをやっつけちゃえばいいじゃない」
「簡単に言うわね。見てなさい」
オルエンが木の枝を投げる。その細い枝を矢が見事に貫いた。
「え・・・・・・!?」
パティがその眼を大きく見開いた。
「解かったでしょ。こんな芸当タニアちゃんやロナン君でもそうそう出来ないわよ。アサエロさんでもどうか・・・・・・」
解放軍きっての弓の名手達の名を挙げながらパティに言った。
「俺やロベルトでも無理だろうな。ディムナやセルフィナさんですら・・・・・・」
レスターが言った。だがパティはどうも二人の言葉を聞いていないようだ。
「ひょっとして・・・・・・」
パッとセリスの方を向いた。
「セリス様、あたしに行かせてくれませんか?あそこにいる弓使い、あたしの知り合いかもしれないんです」
「えっ!?」
セリスも思わず声をあげた。
「うちに誘ってみます。まあ任せて下さいよ」
「けど・・・危ないよ」
自信満々のパティに対して彼は心配そうである。
「何言ってんですか、戦争ですよ。それにあたしのすばしっこさご存知でしょう」
「う〜〜ん・・・・・・」
彼は首を傾げて考え込んでいたが決断した。
「よし、じゃあパティに任せるよ」
「そうこなくっちゃ」
「けど念の為にもう一人行かせよう。う〜〜ん・・・・・・レスター、悪いけれど頼むよ」
「えっ、俺ですか!?」
レスターは思いもよらぬセリスの頼みに困惑した。チラリ、とパティの方を見る。彼には何の根拠もなしに能天気にはしゃいでいるように見える。セリスを見る。レスターに申し訳なさそうに微笑んでいる。
「頼むね」
「・・・・・・解かりました」
もとより逆らうつもりは無い。それに従い敬礼した。そして下馬しパティと共に歩いて行く。オイフェは二人を見ながらかなり心配そうである。
「大丈夫でしょうか、あの二人で」
「う〜〜ん、まあ信じてあげようよ」
セリスが少し困った様な、観念した様な笑いを浮かべながら言った。
「パティ・・・・・・・・・」
普段は彼女と喧嘩ばかりしているオルエンが手を握り締め不安そうな表情で見ている。フレッドはそれを見て微笑んだ。
「どうしたの?」
オルエンはフレッドの方を振り向いて問うたが彼は微笑を浮かべたままパティ達の方を見て言った。
「何も」
「そ、そう」
彼女はすぐにパティ達の方へ向き直る。そして心配そうにずっと彼女達を見ている。
(優しい人だ)
そう思いながらオルエンをチラリ、と見た。パティから目を離さない。
「しかし何で御前の知り合いだってわかったんだ?」
レスターは弓矢を手に持ちながらパティに問うた。
「そんなの決まってるじゃない」
パティはにこりと笑って言った。
「何だ?」
「カンよ」
何も言い返さなかった。ただ嘆息をついた。
「・・・・・・・・・それで知り合いって誰?」
「よくぞ聞いてくれました、それこそはあたしのお兄・・・・・・」
その時二人は同時に気配を感じた。矢が数本立て続けに襲ってくる。
「危ない!」
レスターが叫んだ。オルエンが悲痛な表情で叫んだ。
パティは声がするより先に思いきり後ろへ跳び退いた。レスターが彼女を庇う様に跳んだ。
矢はカカカッ、と一列に地面に突き刺さった。レスターは跳び退きながらパティを護る様に抱き締めた。その時一瞬唇と唇が重なり合った。
(えっ!?)
だがレスターは気付かない。二人はそのまま地面へ滑り込んだ。
「だ・・・・・・大丈夫か!?」
レスターは自分の下にいる従妹を気遣った。自分の姿勢には気付いていない。
「大丈夫だけれど・・・・・・」
パティが言った。
「どいて」
「えっ!?」
レスターはようやく今の状態を理解した。右手はパティの頭の後ろにあり左手は胸を掴み、身体は彼女に覆い被さっている。両足はその黒いタイツに覆われた足と足の間にある。
「ご、御免!」
慌てて跳び退き彼女に背を向け埃を払う。
「いいわよ」
彼女の言葉はあっさりしたものだった。
「けど・・・・・・助けてくれて有難ね」
「う、うん」
レスターは耳まで真っ赤にして頷く。彼女はそんな従兄を見ながら唇に右の人差し指を当てた。
(初めてだったんだけれどな)
指を唇から離した。
(まあいいか。そこそこ格好良いし強いし性格も悪くないし)
パティは帽子を被り直し森の方を向いた。そして大声で叫んだ。
「ファバル兄さん、何やてんのよ!」
「へっ!?」
一同目が点になった。兄と呼ばれた当の本人が森からゆっくりと出て来た。長身で金髪碧眼の青年である。
「あれパティ、御前何でこんなところに?」
「何で、じゃないわよ。兄さんこそ何でフリージに手を貸しているのよ!」
「いやあ、報酬が良かったし」
姫様が綺麗だったから、とは口が裂けても言えない。
「あっきれた。大体何であたし達がお金を稼がなきゃなんないと思ってるのよ」
「フリージの圧政で孤児になった子供達を養う為」
「でしょ!?本末転倒じゃない」
「御免、俺が間違ってた。ところで御前今何してんの?」
「あたし?あたしは今解放軍にいるのよ」
「解放軍に?」
「そうよ。強いしお金は好きなだけ稼げるしいいところよ」
「お金を好きなだけ!?」
ファバルの青い瞳が光った。
「そうよ。どう、兄さんも入らない?」
「よし、細々と闘技場や傭兵課業で稼ぐのも飽き飽きしていたところだ。これからはこのイチイバルと共に解放軍で稼ぐか」
「イチイバル!?」
その名を聞いてパティ以外は目の色を豹変させたが当の本人は一向に気付かない。
「というわけでよろしくな。俺も一緒に稼がせてくれよ」
かくしてファバルは解放軍に入った。尚孤児院の金は全て解放軍が肩代わりしファバルは後でオイフェから解放軍はお金を稼ぐところではなく帝国の圧政に苦しむ民衆を救う為に戦っているのだと懇々と説かれた。
トラキア河では解放軍の諸将とイシュタルが燃え上がる橋と船を背に対峙していた。
「もう河は渡れんな」
ブライトンは唇を噛んで悔しそうに言った。
「けどイシュタルは倒さないと今後の作戦に大きな支障となりますよ」
トリスタンが一人で立ちふさがるイシュタルを指差しながら言った。
「サイレスの杖かスリープの杖でもあれば良いんだけど」
ジャンヌが言った。マナがその言葉に気付いた。
「両方共ユリアが持ってなかったっけ?」
「あっ、そういえばあの娘一杯持ってたわよね」
ラナが相槌を打つ。
「で、ユリアは?」
「セリス様のとこ。オイフェさんが心配らしくて付きっきりで側にいるわ。またいつもの騎士道精神を振り翳してね」
ディジーの言葉にジャンヌだけでなく諸将が落胆した。
「じゃあ結局・・・・・・」
ラドネイが嫌々岸の方を見る。
「直接攻撃であのイシュタル王女を倒さなくてはならんのか」
ハルヴァンがこれ以上は無いといううんざりした顔で言った。
「は〜〜〜〜っ」
皆長い嘆息をついた。
「けどどうしよう?闇雲に向かって行っても返り討ちに遭うだけだし」
デスムッドが言った。
「一騎打ちで勝つのは難しいなあ」
スカサハが顎に手をやり思案する。
「とりあえず囲むか?それで一斉攻撃だ」
リフィスが一番妥当そうな策を言った。
「それでも攻撃する時全員あの馬鹿でかい雷球受けるよ」
フェルグスが反対する。
「ならば散開し時間差で攻撃すればいい」
「えっ!?」
普段無口なシヴァが言ったので皆驚いた。
「・・・・・・とりあえずそれでいいんじゃないの?」
まずラドネイが賛同した。
「動きの素早い人がまず突っ込んであの雷球をかわしてそこに他の皆が総攻撃を仕掛ける。それが妥当でしょ」
ディムナがシヴァの考えに己が考えを付け加えて言った。
「ではそれで行きますか。異存はありませんな?」
その場にいた者の中で最年長のコノモールが取り纏めた。誰も異存は無かった。
「よし」
イシュタルをぐるりと取り囲みだした。半円が空と陸からイシュタルを包囲する。
(来ましたね)
アルスター城の時とは一人一人の強さがまるで違っている。ひしひしと強烈なプレッシャーを感じる。ワープの魔法を使う暇も与えてくれそうにない。イシュタルは微笑んだ。自らの死地を解した。
(どうやら勝てそうにありませんね)
敵側の作戦も解っていた。まず敏捷性の高い者達が何人か突進しイシュタルの放つトゥールハンマーをかわしそこに他の者で総攻撃をかける。それに対処は出来そうにない。
(しかし最後まで戦うのみ・・・・・・・・・)
何人か前へ進もうとする。イシュタルは右手を横に掲げ雷を掲げている。今まさに放たんとする。その時だった。
“もう良い、イシュタル”
何処からともなく声がした。高い少年の声である。
「!?」
橋と船の炎が霧の様に消えた。そして河の中に崩れ落ちた。
青い空が突如として夕暮れの様に暗くなり雲が瞬く間に消え去る。漆黒の巨大な渦巻きが浮かび生物の様に蠢く。その中心には台風の目の様に開いていた。
「な、何だこの寒気は・・・・・・」
誰もが凍りつく様な寒気に襲われた。身体に纏わりつき離れない。そんな寒気だった。
闇、否黒い光がイシュタルの側に現われた。その光は次第に人型となった。
「ユ、ユリウス皇子・・・・・・・・・」
何人かが目の前に現われた者の名を呼んだ。そこには深紅の髪とルビーの瞳をした中性的な顔立ちの少年がいた。
黒と金の軍服とマントに身を包んだ美しい少年である。しかし何か得体の知れぬ不気味な邪悪さが漂っている。そして怖ろしいまでの威圧的な気を放っていた。
誰もが動けなかった。人とは思えぬ凄まじい、それでいて禍々しい気を前に顔を蒼白にさせている。
「ユリウス様・・・・・・」
「イシュタル、そなたはまだ死んではならぬ。私にはそなたが必要なのだ」
右手でイシュタルを抱き寄せながら言った。
「し、しかし・・・・・・」
「良いな」
紅い瞳がイシュタルの瞳を覗き込んだ。するとイシュタルはそれ以上口を開かず黙ってコクリ、と頷いた。
ユリウスは口だけで笑うと顔を解放軍の諸将の方へ向けた。彼は構えも取っていない。だが皆動く事が出来ない。
「フフフフフ」
まるで高位の生物が下位の生物を嘲笑う、そんな笑いだった。
「今は生かしておこう。私の楽しみの為にな」
瞳が縦長となった。蜥蜴、いや竜の瞳に近かった。
「ハハハハハハハハ」
ユリウスはイシュタルを抱き寄せたまま消えていった。天空の黒い渦も纏わり付く様な寒気も消え失せていた。
ユリウス達が姿を消しても解放軍の諸将は動けなかった。セリスたちがトラキア河に着いたときそこには顔を羽毛の様に白くさせ立ち尽くす仲間達がいた。
ファバルが仲間へと入り、更に強くなる解放軍。
美姫 「イチイバルjの使い手だもんね」
うんうん。弓兵に強い味方が加わり、一行の進軍はまだまだ続く。
美姫 「以下、次回へ〜」