第六幕 悪の巣
ターラの北東、アルスターから見て南東にダンドラム要塞はあった。かって聖戦の時マンスターへ進撃した聖戦士達の側面を守る為槍騎士ノヴァは僅かな兵でこの要塞に立て籠り押し寄せるロプト帝国の大軍を迎え撃った。戦いは二月に及び要塞陥落寸前となった。だが今将に陥落しようとしたその時奇跡が起こった。城に剣を持った有翼の天使が舞い降りたのである。その天使はワルトラウテと名乗った。そして満身創痍になり精も根も尽きようとしていた兵士達の傷と心を法力で癒したのである。再び戦えるようになったノヴァと兵士達は敵の大軍を寄せ付けず一週間後マンスターをロプトの手から解放した聖戦士達の援軍が到着しダンドラム要塞とノヴァ達は救われた。この出来事からダンドラム要塞は難攻不落の誉れと共に『聖天使城』と称されるようにもなった。
以後この要塞はアルスター防衛の要として知られるようになった。それは統治者がアルスター王家からフリージ家に替わってからも変わる事は無かった。要塞には常時兵が配され防備は万全だった。だがレイドリックとランツクネヒトのあまりにも酷い暴虐に怒ったイシュトー王子が彼らをここに閉じ込めてから要塞の評価は一変した。イシュトー、イシュタルの厳しい監視の目をくぐり抜けてレイドリック一味は悪事を働き続けた為人々は何時しかこの要塞を『悪の巣』と呼ぶようになった。やがて兵士達がいける範囲は皆去ってしまい堅固な要塞だけがそびえ立っているという状況となっていた。
「そうか、ターラが落ちたか」
濃い茶色の髪を後ろに撫で付け顔の下半分に髪と同じ色の濃い髭を生やした男が陰湿な幹事のする低い声で言った。
大柄な身体を丈の長い漆黒のぐんぷくんとズボン、ブーツで包み同じ色のケープを肩に纏っている。軍服の袖には金糸でまるで蜘蛛の巣の様な模様が描かれている。黒く細い剣呑な目付きから彼が邪な考えを常に抱いている人物であると解かる。彼こそレンスター三悪の一人にしてランツクネヒトを率い悪の限りを尽くしてきた男、『黒衣の男爵』レイドリックである。
この男の生き様程邪悪と言うに相応しいものはない。コノートのさる裕福な騎士の家の長子として生まれ、幼い頃から身体の弱い者や動物を苛めて遊んでいた。長じては弟や従弟達と共に汚いやり方で他人の土地や財産を奪ってきた。コノート王太子に取り入ると彼を唆し平穏だった王宮に継承者争いを起こさせ何時の間にか対抗勢力に担ぎ出された王弟とその一派を密告と冤罪によって粛清した。王が謎の死を遂げ太子が王位に就いて間も無くグランベルを動乱が襲いトラキア軍がマンスターへ侵攻してきた。コノートはレンスターと共同してトラキア軍を追い払う筈であったがレイドリックは密かにトラキアと内通しレンスター王カルフがマンスターへ向かった時に裏切り、カルフ王を卑劣な手段で討ち取りコノート王も毒殺した。
その後コノートへ兵を進め反対する者はおろか無辜の民衆まで殺戮した。王族や重臣の一族は全てトラキアに引き渡され民衆の前で首を刎ねられた。コノート、いやレンスターの者でこの男を憎まぬ者はいない。
レンスターの統治者がフリージ家になると王妃ヒルダの腹心となりマンスター領主として悪政の限りを尽くした。重税を課し払えぬ者は飢えた獣の餌とされた。レイドリック配下の者達は街や村に出ては掠奪、破壊、殺戮を行なった。民の怨嗟の声が満ちマンスターは地獄と化した。
やがてイシュトー、イシュタルがフリージの実権を握るようになるとそのあく逆さを嫌ったイシュトーに配下とその兵全員と共にダンドラム要塞に封じられた。体の良い追放だった。そしてイシュトーとイシュタルの厳しい監視下に置かれたが隙を見ては要塞周辺で悪事を働いた。将に人の皮を被った悪魔であった。
「閣下、如何致しましょう。シアルフィ軍がすぐにでもこちらへ向かって来ますが」
濃い髭を生やしビロードで作られたコカールという大型で巻きが何個も入り鳥の羽根を出鱈目に付けた帽子を被り無数に切り込みの入ったダブダブの黄色い上着に右が赤、左が青のタイツを身に着けその上には何処からか強奪してきたと思われる古ぼけた胸当てを着けている。手には三日月の戦斧を持っている。レンスターはおろかユグドラル大陸全土にその蛮行と悪趣味な服装で知られるランツクネヒトの者である。
「フン、無駄な事だ」
レイドリックは鼻で笑った。
「初戦は急に膨れ上がった寄せ集めの兵に過ぎん。そのような兵例え百万来ようとこのダンドラム要塞はびくともせんわ」
レイドリックはターラ側の城壁の上に立ち悠然と渓谷を見下ろした。そこは狭く大軍が通のは難しいのが一目瞭然であり彼の自信を裏付けるものの一つでもあった。
翌日朝早くターラの法から騎兵の一団が駆けて来た。どの者もボロボロの身なりであり血が滲んでいる者もいる。先頭にはイリオスがいた。馬の後ろに紫の服を着た長い黒髪の男を縛り横に寝かせ連れている。
「開門!フリージのイリオスだ!」
イリオスがシアルフィ軍に降ったと聞いていたランツクネヒトの兵士達は驚いたがレイドリックに会わせろ、と引かない彼に根負けし門を開けた。
「成程、それではシアルフィに投降したのは偽りであったか」
レイドリックは壁も床も黒く塗られた応接間にイリオスを招き陰険そうな眼差しで彼を見据えながら言った。
「うむ、そして奴等の隙を見てここまで逃げてきたのだ」
「どうやら相当酷くやられた様だな」
イリオスを上から下まで見渡しながら言った。
「まあな。だが戦果はあったぞ。シアルフィ軍の副盟主、イザークのシャナン王子を生け捕りにしてきた」
「何っ、あのシャナン王子をか」
これにはレイドリックも驚いた。シャナンといえば一騎当千の猛者揃いと言われるシアルフィ軍の将達の中でも最強と噂される男だり十二神器の一つ神剣バルムンクの使い手でもあるからだ。
「どうする?すぐに殺してしまうか」
「いや、それでは面白くない」
すぐに処刑しようというイリオスの提案を一蹴した。
「すぐにシアルフィの者達がシャナンを取り戻しに来るだろう。シャナンを盾に奴等を誘き出し血祭りにしてくれるわ」
レイドリックは表情をドス黒くさせ歯並びの悪い歯を出して残忍な笑みを浮かべる。
「成程、それは名案だな」
イリオスは口では称賛の言葉を出しながらも心の中でレイドリックに対する激しい嫌悪感を感じていた。
「そうだろう、卿は見ているだけでいい。我等神兵軍の戦い方をな」
「ほう、楽しみにしているぞ」
イリオスはそう言いながら彼を心の中で唾棄していた。
翌日解放軍が姿を現わした。その数約一万六千、先頭にはレヴィンがいた。
「レイドリック、いるか」
レヴィンは前に出て要塞に向かって声をかけた。
「何だ、亡国の王よ」
レイドリックが城壁の上に姿を現わす。隣にはイリオスと縛られているシャナンがいる。
「そこにいる裏切り者とシャナン王子を引き渡してもらおう」
イリオスとシャナンを指差す。イリオスはふてぶてしい顔でレヴィンを見下ろしシャナンは一切顔に感情を表わさない。
「馬鹿な事を言う。反逆者の分際で」
レイドリックは露骨に侮蔑の色を表わす。
「よく言えるな、主君を暗殺しレンスター王を奸計で殺害した男が」
レヴィンも嫌悪感を露骨に顔に出す。双方の間に激しい火花が生じる。だがレイドリックはそれを意図的に外した。
「フン、今卿と言い争いをしても何の意味も無い」
傍らのシャナンを指差す。
「明朝この男を反逆罪で死罪とする。要塞の屋上、ワルトラウテの像の前でな」
「くっ!」
レヴィンは歯軋りする。レイドリックはそれを見て満足気に邪な笑みを浮かべた。
「フフフ、かかったな」
踵を返す。レヴィンは慌てた。
「待て、逃げるか!」
レイドリックは喚く様に名を呼ぶレヴィンを尻目に得意げな笑みで無作法な敬礼をしたランツクネヒト達に言った。
「迎撃の用意だ。毒の矢で死ぬまで苦しめてやれ」
「はっ」
ランツクネヒト達は汚い歯を見せニッと笑う。矢にドス黒いものが塗られ城壁の下の解放軍へ向けてつがえられる。レヴィンはそれを見て口惜しそうに城壁を見たが後ろを向き自軍の方へ去っていった。彼の不甲斐無い有様にランツクネヒト達は呆気に取られた。レイドリックも拍子抜けしたが馬鹿にした笑みでそれを見た。だが彼は知らなかった。否、それに気付く筈もなかった。背を向け逃げるレヴィンの顔が笑っている事に。敵同士の筈のイリオスとシャナンが顔を見合わせ笑っている事に。
夜になった。要塞内の兵士達は賭け事に興ずるか安酒をがぶ飲みして潰れていた。その中賭け事をせず酒も飲まず闇に紛れ何やら動き回る者達がいた。
「よし、手筈は万全だな」
廊下の下で数人の男達が何やら話し合っている。その中にイリオスもいた。
「俺は正門へ向かおう。ティナはアンロックの杖でシャナムを出してくれ。奴にはもう剣を渡してある」
「は〜〜い」
「撹乱は俺が行こう。そういう事なら任してくれ」
パーンが申し出た。周りの者達は皆頷く。
「裏門はトルードが行ってくれ。思う存分暴れてくれ」
「うむ」
「よし、やろう。レイドリックの忌々しい笑い声を凍りつかせてやるんだ」
イリオス達は別れそれぞれ別々の方向へ消えていった。
夜空は曇り星も月も無い夜だった。城壁の上の見張りの兵士達も酒に酔い潰れていた。そこへ一人歩み寄って来る者がいる。
「ん?交替の時間か」
「いや、違う」
その者はいった。
「じゃあ何なんだよ」
「貴様等が地獄へ行く時間だ」
「何ィ!?」
立ち上がろうとする。だがそれより前に兵士の喉に剣が突き刺さった。
その剣を横に薙ぎ払う。兵士は首から血を出し壁にもたれかかる様にして倒れた。男はそれを城壁の下へ蹴り落とした。
「そろそろかな」
男はパーンだった。城壁の下を見る。そこでは解放軍の将兵達が闇夜に紛れ進んでいた。
正門は既にイリオスが制圧していた。門番の兵士達は皆始末され床に転がっている。
「来たか」
イリオスは門の向こうを見た。解放軍がいた。彼もその中へ入った。
解放軍は要塞内へと雪崩れ込んだ。それを受けた要塞内のランツクネヒト達は次々と討ち取られていく。
「こいつ等はレンスターの癌だ、一人残らず討ち取れ!」
レヴィンの声が響く。それを受け解放軍の将兵達の刃が煌く。
その頃シャナンが捕われていた部屋に二つの影があった。
「ふう、きつく縛りやがって」
ティナに縄を解かれたシャナン、いやシャナムが縛られていた手をほぐしながら呟く。
「まあそう言わない。これから好きなだけ暴れられるんだし」
その横で縄を手に持つティナが宥める。
「まあな。じゃあ行くか。ティナ、俺から離れるなよ」
「あいよ」
二人は部屋を出た。早速二人の敵兵がいた。
「なっ!?」
シャナムの姿を見た兵士達はハッと顔を凍らせる。
「貴様何時の間に・・・・・・」
「ついさっきな。おっと、これ以上は言わないぜ」
シャナムは剣を煌かせた。兵士達は床に倒れた。
「まあざっとこんなもんだ」
「上手いのは化けるだけじゃなかったのね」
「それは余計だよ」
ティナの言葉に嫌そうに顔をしかめるシャナムだった。
「エルサンダー!」
イリオスが雷を放った。雷球の直撃を受けた兵士が吹き飛ぶ。
「くっ、裏切りやがったか」
彼の周りを数人の兵士が取り囲んでいる。その中の一人が呪詛の言葉を漏らした。
「裏切り?貴様等には言われたくはないな」
イリオスは剣を抜きながら言う。銀の剣だ。
「何?」
「俺はレンスターの為に戦う。貴様等の様に私利私欲の為に悪行の限りを尽くす下賎な輩と一緒にするな」
構えを取った。レンスターのとある有名な流派の構えだ。
「行くぞ」
前へ進む。まず前にいた兵士達を斬り捨てる。流れる様な動きだ。
後ろを向く。兵士達が槍を手に襲い掛かって来る。
「馬鹿め、隙だらけだ!」
雷球を連続で放った。兵士達は胸や腹にそれを受け床に叩きつけられた。
「所詮は賊か。これでは士官学校の訓練の方がまだましだ」
そう言うと兵士達の屍を越え前へ進む。そして前から来る賊を斬り捨てた。
兵士達は混乱していた。地の利を得ている筈の彼等であったが奇襲に戸惑い次々と倒されていく。
「シャナン王子がいるぞ!」
「馬鹿な、牢獄に閉じ込めている筈だ!」
剣を振るうシャナムの姿を認め兵士達は怯える。慌てて踵を返し階段を登り逃走する。
一番前の兵士が最上段へ足を掛ける。その時だった。
前からナイフが飛んできた。ナイフはその兵士の額に突き刺さった。
兵士はゆっくりと後ろに倒れる。そしてその速度を次第に速め階段を転げ落ちていく。
「うわっ」
後続の兵士達は慌ててそれをよける。そしてナイフが飛んできた前方を見る。
「ちぇっ、そのまま巻き込んでくれりゃあいいものを」
パーンが出てきた。その手には剣が鋼の剣がある。
「こうなったら仕方ねえ。一人ずつ倒していくか」
そう言いながら悠然と剣を振り上げた。
要塞内はランツクネヒトの死骸だけが増えていった。今まで主君レイドリックと共に悪行の限りを尽くしていた彼等はろくに訓練もしておらず鍛え抜かれた解放軍の敵ではなかったのだ。そして解放軍は彼等の悪を許しはしなかった。最早それは戦争ではなく征伐であった。
必死に裏門へ急ぐ。だがそこにも死の制裁が待っていた。
「ここは通さぬ」
トルードが鋼の剣を振るう。一振りする度に敵の兵士達の首や腕が飛ぶ。シヴァやロドルバンにも勝るとも劣らぬ腕である。
「駄目だ、通れねえ」
後ろを振り向く。だがそこには既に解放軍の兵士達がいた。
夜が更けようとしている。要塞内は既に殆どが制圧されランツクネヒト達もほぼ全て討ち取られていた。
レイドリックは城の屋上にいた。解放軍の侵入を聞いた彼はいち早くその身を隠し秘密の抜け道を使って逃走していたのだ。
「糞っ、忌々しい奴等だ」
空は次第に明るくなりはじめている。薄明かりの中戦乙女の像がそびえ立っている。
六枚の翼を持ち全身を武装した姿である。右手には槍を持ちそれを高く掲げている。この要塞に降臨した姿をそのまま銅像に再現したのだという。レンスターでも有名な芸術品でもある。
この戦乙女には戦いで死んだ戦士達をヴァルハラへ運ぶ他にもう一つ仕事がある。それは人の罪の裁量を計る事である。裁きの神が人の功罪を計る時彼女はそれの手助けをする。それが彼女のもう一つの仕事であった。
それが為彼女は聖天使と呼ばれる。正義の下に悪を断ずる者として。
そして今悪を裁かれようとしている者が目の前にいる。レイドリックだ。
「だが見ておれ。いずれ貴様等に復讐を加えてやる。このわし自らの手でな」
後ろを振り向く。追っ手はいなかった。
「見ておれ、今に見ておれ」
「残念だな。我々が見るのは貴様の最後だ」
不意に声がした。戦乙女の像の方からだ。
像を見る。そこには数人の男女がたっていた。
「貴様等・・・・・・」
解放軍の将達だった。レヴィンを中心にイリオス、パーン、トルード達がいる。シャナムやティナも一緒だ。
「遂に今までの悪事が裁かれる時が来た。レイドリック、大人しく地獄に落ちるがいい」
レヴィンが冷たく言い放った。その言葉には彼へのあからさまな嫌悪感が滲み出ていた。
「戯言を。地獄へ落ちるのは貴様等の方だ」
腰の剣を抜いた。豪奢な装飾が施された大振りの剣だ。
「やはりな。最後まで醜い奴だ」
レヴィンの緑の眼の光は嫌悪感を更に強めた。
「だが貴様を裁くのは我々ではない。この男だ」
一人の騎士が前から出てきた。茶色の髪と瞳を持つ大柄な男で逞しい顔と身体付きをしている。褐色の上着とこげ茶のズボンの上から緑の鎧を着けている。その手には鋼の大きな斧がある。
「俺の名はダルシン。これだけ言えばわかるな」
その騎士はレイドリックに向かってそう言った。茶の瞳は激しい憎悪で燃え盛っている。
「貴様は・・・・・・」
レイドリックが冤罪を被せ土地と財産、そして命を奪ったマンスターの騎士がいた。その息子の名がダルシンであった。
「貴様に陥れられた我が父、そしてレンスターの民の怒り今受けるがいい」
そう言って左手の斧をゆっくりと構えた。
「お、おのれ・・・・・・」
レイドリックは一言呻くと剣を構えた。そしてダルシンへ向けて突き進んで行く。
「馬鹿め、隙だらけだ」
ダルシンは左手の斧を放り投げた。斧は激しく回転しながらレイドリックへ向けて一直線に飛んでいく。
「ぐはあっ・・・・・・」
斧がレイドリックの額を直撃した。彼の額に深々と突き刺さった。たまらず彼は両膝を着いた。
「止めだ」
ダルシンが歩み寄りその斧を引き抜いた。そして横に一閃させる。レイドリックの首は落ち床に転がった。
「そのまま地獄で炎の巨人達に永劫に焼かれ続けるがいい」
ダルシンがレイドリックの首を踏み付けて言った。ダンドラム要塞の攻略はこれで幕を降ろした。
ダンドラム要塞は解放軍の手に落ちた。兵力はほぼ互角であったが解放軍の智略により彼等の圧倒的な勝利に終わった。悪名高きレイドリックはその配下であるランツクネヒト共々討ち取られその首はターラに送られ晒し首となった。捕らえられたランツクネヒトも降伏は許されず一人残らず首を刎ねられた。こうしてダンドラム要塞を根城とし悪行の限りを尽くしていた者達は全て成敗されたのである。
意気上がる解放軍は北東に進軍をはじめた。そこには王都アルスターへの道があった。
ダンドラム要塞も攻略し、アルスターへと。
美姫 「更に激しさを増すであろう戦いの予感♪」
そこ、うっとりしない。
美姫 「え〜」
え〜、じゃないよ、本当に…。
美姫 「ぷ〜。もういいもん。一人で先に続き読も〜うと」
いや、何でそうなる?